|
NPO活動の基盤強化を図るためのNPOマネジメント講座(盛岡市主催)が1月29日、盛岡市中の橋通のプラザおでってで開かれた。44人がNPOのミッションや事業計画作成などについて学んだ。
いわてNPOセンターの甲山知苗事務局長が講師を担当し、企業事例なども紹介しながら、NPOマネジメントの留意点などを挙げた。まずNPOのミッションとビジョンを明確に認識すべきと言う。NPOのミッションはその組織の存在理由であり、組織の目標。ビジョンは近い将来到達したい目標。
甲山さんは「使命のない団体はただの集団。価値観やライフスタイルの違いを乗り越え、まとめ引き付けるものがミッション。何をする団体なのかと問われて明確で分かりやすく答えられる内容にすること」と言う。
いわてNPOセンターのミッションは「新しい公共の創造に向けた社会を変革する市民活動の実践と支援」。ビジョンは「豊かな市民社会を目指す市民活動団体、行政、企業のパートナー」。
企業のミッションの例を紹介した。アメリカの格安航空会社のサウスウエスト航空は「アメリカ国民のための低価格で顧客満足度の高い航空運輸会社」、フォーシーズンホテルは「人にされたいように自分がせよ」、アップルコンピューターは「人々が働き、学び、遊ぶときに情報の使い方を変革する」。
甲山さんは「優れたミッションには個性が強調されている。事業を広げる幅がある。事業の多様な利害関係者すべてを念頭に置いている。簡単に覚えられる。短く、焦点を絞り、簡潔に」とミッション作成のポイントを指摘した。
ビジョンの例も紹介。ウォルト・ディズニーは「世界最高のエンターテイメントの会社になる」、スターバックスは「世界最高の良質コーヒー供給者となる」、ユニクロは「企画・生産・物流・販売の一貫コントロールにより、あらゆる人に高品質で低価格のカジュアルウエアを届ける」。
甲山さんは「優れたビジョンの要件は共感を呼ぶ夢やロマンがあること。組織の強み、現状を把握していること。現実的で分かりやすい到達点が見えていること」と企業のビジョンから学ぶことも勧めた。
ミッションの実現とビジョンの達成のために目標設定を挙げた。組織と個人の目標を設定し、誰が、何を、いつまでどのレベルまで達成するかを明確にする。「できる限り数値化して目標達成したかどうか明確にする。スタッフだけでなくボランティアの目標も具体的に設定する。役割を認識してもらい、一つ一つクリアする。その仕組み作りを」と話した。
|