2005年 2月 1日 (火)        

■  激動の時代の体験を 「孫たちへの手紙」第5集発刊

  県老人クラブ連合会(藤原東松会長)がこのほど、「孫たちへの手紙第5集」を発刊した。今回寄せられた98編を「戦−兵役体験など」「守−銃後の守りなど」「傳−孫たちへの伝言」「道−ひとすじに歩んで」「評−4集までの読後感」の5章に分けて掲載している。

  同文集は激動の時代を生き抜いてきた人たちの体験を次世代に語り継ごうと2001年に第1集を発刊。書き足りないという人や、自分も書いてみたいという人たちの声に応えて刊行を重ねてきた。

  藤原会長は「第1集以来、応募作品に一貫して共通することは、戦前・戦中・戦後の混乱した時代を生き抜いてきた人達が戦争の悲惨さを訴え、平和のありがたさを強調しており、また、戦後の窮乏時代にあって親子・兄弟はもとより、近隣の人々の暖かい助け合いがあったことなどを書き込めております」と寄稿者の思いを語る。

  「戦−兵役体験など」には28編を掲載。盛岡市の男性(80)は海軍機関兵として軍艦「宗谷」に乗り組んだこと、同市の男性(82)は満州でソ連軍の捕虜になった思い出をつづった。


  玉山村の男性(81)は中国での工兵隊時代とシベリアでの抑留体験を書いた。「数十万の戦友がシベリヤの凍土と化した、この事実を孫達に告げ、又テロと核問題は常に対話を重ね、地球が一家族で有る事を念願する」と結んでいる。

  「傳−孫たちへの伝言」では昭和初期の農村風景や戦後の暮らし、三陸大津波の思い出などそれぞれの体験がつづられている。

  花泉町の女性(74)は「ばあちゃんの小学校時代」として、当時と今を比較。「今は一人や二人の兄弟で育っているものだから、小さい子供の面倒を見る事もなく、何も知らずに育っていざ本当の親になった時、泣く子をなぐさめる事も出来ず、我が子を虐待したの殺したのと、テレビやラジオで報道されているのを聞くと本当に情けなく思えてならないの。だから、お前達は決してそんな人にならないように今のうちから人の道にはずれない立派な心の持主になってほしいと願って止まない、ばあちゃんです。岩手の孫達よ頑張って下さい」と呼び掛けている。

  A5判、309ページ、1400円。問い合わせは同連合会(電話番号019−637−6544)まで。


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