2005年 2月 7日 (月)
■ 医師を目指す君たちへ 県が主催、高校生対象にセミナー
研修医が高校生たちにアドバイスをした医学部進学セミナー
高校生諸君、地域医療をよろしく−県主催の医学部進学セミナー「医学部を目指す君たちへ」は6日、盛岡市上田1丁目の県立中央病院で初開催された。
深刻な医師不足にある地域医療の現状から、人材の掘り起こしを狙った。医師を志す高校1、2年生と保護者ら150人が参加し、樋口紘院長の医師とはどうあるべきかの講演を聞き、研修医による医学部進学のための入試や勉強に関するアドバイスを受けた。
樋口院長は自らの経験や医療の現場に触れ、生徒たちに医師、医療とはどうあるべきかを熱く語った。
臨床例を示しながら「自分の力で人の命が助かる。こんなうれしい仕事はない。自分の腕で1ミリの血管を縫う。たくさん努力しないといけない。一人の命を助けることで、その人の身内や職場、友人ら500人の人が救われるという」と医師の役割を説いた。
「勤務医は確かに年収は低いが、われわれは金で医師をやっているわけではない。治った患者の笑顔を見て、それを喜ぶことのできる人が向いているかもしれない」「人を守る、いたわる。それが医師が最低限持つべき資質。皆さんが医師になれば岩手の医療も潤う」と激励した。
石田雅宣君(県立盛岡一高2年)は「ネットで調べても手に入らない情報があって参考になった。樋口院長の話を聞いて人を救うことで喜びを得ることを改めて実感した。小学校時代に祖母が原因のよく分からない病気で亡くなった。中学3年になって助けられなかった祖母のために医師を志望した。県内で不足している小児科医に興味がある」と話した。
佐藤敏信県保健福祉部長の進行で、同病院の研修医3人が医師を目指したきっかけや進学のために努力したことなども紹介された。
医学部では医師になってからも英語が重要なこと、大学入試では面接で自己アピールが必要になること、理系的な知識はもちろん教養や患者とのコミュニケーション上、宗教観や倫理観も学んだ方がいいことなどが助言として出された。
質疑では生徒のほかに保護者から学費と県の奨学制度について、教諭から高校時代に必要な家庭学習の時間についてなど当座の課題について尋ねる場面もあった。
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