2005年 2月 17日 (木)
■ ボランティアの心とは マリ・クリスティーヌさんが盛岡で講演
マリ・クリスティーヌさん(左)へ感想を発表する3校の児童・生徒たち
盛岡市の厨川中学校、青山小学校、大新小学校による「ボランティアに関する講演会」が15日、同市青山2丁目の県営体育館で開かれた。異文化コミュニケーターとしてテレビ番組などで活躍しているマリ・クリスティーヌさんが「幼いときから育てたいボランティアの心」と題して講演。同中の全校生徒と青山小の4年生以上、大新小の5年生以上の合わせて約1200人のほか、保護者ら約80人が参加した。
「アジアの女性と子どもネットワーク」の代表を務めるクリスティーヌさん。タイで問題になっている子供の売買や学校建設プロジェクトなどを紹介しながらボランティアについて説明した。
ボランティアを行うときの姿勢について「誰かを助けるという気持ちを持ってはだめ」という。「受ける側はかわいそうと思われるとプライドが傷つく。相手の苦しみ、悲しみを同じ気持ちで分かち合うこと」と呼び掛ける。
その内容については「災害に遭った遠くの人に物を送るだけではない。お母さんが疲れているときに、進んで皿を洗ったり掃除をしたりすることもボランティア。身近な人が喜ぶことをするのがボランティアの基本」と説明した。
海外の例を紹介することで「普段の生活がどれだけ恵まれているかを分かることが大事。日本で生まれて学校に通うことができて、お腹いっぱい食べられることへの感謝の気持ちを持ってもらえれば」と話した。
青山小6年の西前真穂さんは「ボランティアするときは相手の気持ちを考えることが大切だとわかった」、大新小6年の高橋良さんは「タイでは子供が売買されていると聞いて、悲しかった。新潟の地震の被害に遭った人に寄付をしたりして、日本を守っていきたい」と感想。
同中のボランティア委員長の瀬川祈羅さんは「今までボランティアは災害や障害で困っている人を助けることだと思っていたが、身の回りの人を喜ばせ、相手の気持ちになることと知った。このボランティア精神を広げていきたい」と意気込む。
同中生徒会長の野田大樹君は「自分たちがどれだけ恵まれているかを考えさせられ、ボランティアへの気持ちや考え方の参考になった。ぼくたちは今自分たちができることを精いっぱいやっていきたい」と話した。
3校では今年度から2年間、文部科学省の「児童生徒の心に響く道徳教育推進事業」を受けて道徳教育の研究を推進。道徳の授業公開や3校合同のボランティア活動などを実施。今回はその一環として開催された。
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