2005年 3月 1日 (火)        

■  〈経済〉中国ビジネスセミナー 進出可能性など紹介

     
  中国ビジネスコーディネーターの陳進躍氏  
 
中国ビジネスコーディネーターの陳進躍氏
 

 中国経済交流協議会(岩手、宮城、和歌山、福岡4県合同)の中国ビジネスセミナー・個別相談会が2月24日、盛岡市盛岡駅前通のホテルメトロポリタン盛岡で開かれた。県内の食品、住宅、精密機械などの業種の幹部ら40人が出席、中国進出の可能性などを探った。

  同協議会は昨年、地場企業の中国ビジネスを支援するために4県合同で発足した。今回のセミナー・相談会は同協議会事業の一環。セミナーでは中国ビジネスコーディネーターの陳進躍氏が中国でのビジネスの展開の仕方を紹介した。

  陳さんは上海宝山製鉄所勤務後、日本貿易振興会上海事務所で対中企業進出の支援事業に携わってきた。中国は安定成長と協調展開を重視し、投資型成長から消費主導と内需振興に政策転換している段階と説明した。

  「経済全体は9%成長で、投資は20%以上も伸び、内需は8・5%の不均衡な状態。農村との収入格差も拡大している。中央政府は構造の不均衡の解消に乗り出した。ただし国内消費市場はまだブームが続く」と述べた。

  特に飲食、住宅市場は今後も有望市場と言う。「上海、北京などの都市部では外食産業が盛ん。外食は20年前、年に3、4回、誕生日などの特別な日だけだった。今は週に1回。西洋料理から和食、さらにファストフードなどが健闘している。経済も活性化しており会議などのコンベンション関連市場も広がり飲食するケースはさらに増加している」と飲食産業の隆盛を紹介した。

  住宅市場では「これまで会社や政府が無償で提供していた住宅から、自分の持ち家を購入する流れ。内装会社も大変忙しい。個人資産1億5千万円以上を持つ富裕層は約100万人。簡単に豪邸を買う。フランスやアメリカの家ばかり。日本庭園付きの日本家屋も売れるのでは。ただ販売している会社が見当たらない」と言う。

  陳さんは中国の流通体制は未整備のため、ビジネス展開する場合、デパートや店舗に直接、商品を持ち込み、自社商品の特徴をアピールすることを勧めた。展示会の活用も挙げ「ユーザーのほかバイヤーもたくさん来る。良い商品であれば提携先も決まる。ただしその商品をいかに明確に差別化し、商品力を打ち出せるか」とアドバイスした。

  セミナーに参加した食品会社の役員は「市場は大きい。時期は未定だが進出は検討したい。商品には自信があるが販路も含めて人材が必要」と話していた。


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