2005年 3月 3日 (木)        

■  認知症につけ込み高額布団 悪質販売に注意を

 高齢者などを狙った悪質な商品販売が後を絶たず、盛岡市消費生活センター(藤井禧勝所長)は注意を呼び掛けている。中には認知症(痴ほう症)の傾向のあるお年寄りを標的に、高額な布団などを次々に売りつける業者もいるため注意が必要という。

 センターの相談事例によると、アルツハイマー型痴ほうの73歳の女性は以前、訪問販売で購入した布団を下取りにして46万円で新しい布団を買う契約をしていた。本人は「布団のリフォームをした」と言うだけで契約の経緯は覚えておらず、気付いた家族がセンターに相談した。

  80歳の独り暮らしの女性はクレジット会社から山のような請求書が届き、その支払いで食事にも事欠くような生活ぶりだった。様子を見に行ったアパートの家主が契約書を発見、1年半前から2カ月に1回のペースで同一業者が次々に布団を売りつけていたことが発覚した。この女性も布団を買ったことは覚えているが経緯はよく覚えていなかった。

  ほかにも判断能力が低下している高齢者が、布団や衣料品など3年間で80件800万円ほどの契約をしていた例や1年間に布団、押入乾燥剤など6回にわたり総額約280万円の契約をしていた例もあるという。

  センターの介入で未使用の商品は解約できたケースもあるが、家族や近所の人が常に注意を喚起し、地域ぐるみで悪質な業者に付け入るすきを与えない雰囲気を作ることが重要という。

  具体的な被害防止策として@玄関は常に施錠し必要のない訪問ははっきり断るA最初に訪問目的を必ず確認するB悪質な訪問販売は警察へ通報するC不本意な契約をした場合は、あきらめずにセンターへ連絡しクーリングオフ(解約)手続きをする−などを呼び掛けている。

  センターの吉田直美主事は「センターに届け出があるのは氷山の一角。地域での人間関係が希薄なことや、景気が悪く業者の営業員のノルマが厳しいことなどまざまな要因が重なり、こうした被害の増加を招いていると思う。関係団体が連携し、悪質な業者にはき然とした態度で行政処分を下すことも必要だ」と話している。


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