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教育は待つことと説いた佐々木初朗前盛岡市教育長 |
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父親の家庭教育への参加を考える集い(市教委主催)が5日、盛岡市愛宕町の中央公民館であった。前盛岡市教育長で文部科学省視学委員の佐々木初朗氏(71)が「お父さんの出番」と題し、講演した。PTA関係者ら約130人が出席。佐々木氏は「年少者が年長者を敬うという長幼の序の精神が家庭教育に必要だ」と儒教的な持論を展開した。
佐々木氏は両親の呼び方について「お父さん、お母さんと『お』をつけることをおかしいという人がいるが、それは違う。自分を産み、育ててくれた親に敬意を払うのは、当然のことだ」と主張。
家庭教育について「戦前は、子供の言葉遣い、礼儀作法を厳しく指導した。そこに子供が疑問を挟む余地はなかった。子供に『なぜ、だめなのか』と問われても、理由は必要なかった。悪いことは悪いと理屈抜きで教えられた」と話した。
その上で「戦前、日本の教育には仏教思想があった」と持論を展開。「戦後、キリスト教の思想が日本の教育に入り、『なぜ、悪いのか』と尋ねる子供が増えた。悪いことは悪い、だめなことはだめと親が教えることが必要になった」と親の役目の変遷を語った。
父親が家庭教育に参加する機会については「父親の出番は、子供に直接話し掛けることと自分の姿を見せることの2つ」とし、「出すぎることは、あまりよくない。任せられることは母親に任せ、いざというときに出ていくというバランス感覚が必要だ。父親が必要なのは、その感覚を磨くことだ」とした。
自身の子育て体験から「子供が反抗したとき、父親が黙ってその背中を見せてやるべき。わたしもかつて怒りから1度だけ子供に手を上げたことがある。その時の感情は怒りだったが、しかることと怒ることは違う。そんなときは、言いたいことをぐっとこらえて、明日、あさって、1カ月後と怒りが収まるのを待つことだ」と教育は待つことという持論を語った。
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