2005年 4月 1日 (金)
■ 〈滝沢村〉熊坂助役が涙の退任
職員に見送られ、役場をあとにした滝沢村の熊坂伸子助役
滝沢村の熊坂伸子助役は3月31日付で退任した。柳村純一村長の「改革のベクトル」と合致するとして周囲も驚く異例の抜てきを受けたのが03年5月。村で初めての民間助役として女性層を中心に人気が高く、講演やシンポジウムなど村の広告塔として約2年間活躍してきた。この間、本紙インタビューによる発言に村議会が反発したこともあった。退任に際して「村外の政策パートナーの募集があれば手を挙げたい」と村の未来に期待した。
同日夕行われた退職者の辞令交付式は涙のセレモニーになった。熊坂助役は1日付で勇退する西村倬郎教育長と定年、勧奨退職者とともに出席。柳村村長から辞令書を受け取り、職員互助会から花束贈呈された。
柳村村長は退職者それぞれに言葉を送った。「1年10カ月半、長いようで短い期間だったと思うが、貴重な功績を残され歩むべき道を指し示されたことに感謝したい。村へ来て自宅を留守にしたが、ご主人(の熊坂義裕宮古市長)は選挙に出るそうなので尽くしていただきたい。今後とも村を見守ってほしい」と励ました。
熊坂助役は「長かったのか短かったのかよく分からないが、急に宇宙人みたいにやってきたわたしを皆さんが支えてくださり、なんとかやってこられたと感謝している。(退任は)寂しいが頑張って2年間好きにさせてくれた夫、母親を支え、自分の職を見つけたい。村のことはずっと見守っていくので頑張ってほしい」と涙を浮かべた。
助役の涙を引き金に退職者も泣きながら職員と別れを惜しみ、感謝の言葉をを述べた。女性職員の間からすすり泣きも。全員がアーチを作り玄関まで見送ると、庁舎をあとにした。
同日は式に先立ち、熊坂助役が柳村村長に自ら頼んで講演した。テーマは「きらりと光る滝沢村」。職員や村議が参加し、新総合計画の実を上げるための今後の課題や真の住民協働のために求められる公務員像について約1時間持論を述べ、職員にエールを送った。
今後は宮古市に戻り、6月にある夫熊坂市長の選挙を応援する。昨年東北大大学院で博士号を取得しており、今後は知人の勧めもあり博士論文を基に本の編集などを行うという。
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