2005年 4月 7日 (木)        

■  70歳以上に定期バスの割引パス 運賃100円で距離問わず

     
  寿バス乗車券に代わる敬老割引バス定期券制度が実施へ。通院や買い物のためバスを利用する高齢者が目立つ盛岡バスセンター前  
 
寿バス乗車券に代わる敬老割引バス定期券制度が実施へ。通院や買い物のためバスを利用する高齢者が目立つ盛岡バスセンター前
 
  県バス協会に加盟する県交通、県北バス、JRバス東北の3社は盛岡市内の70歳以上の高齢者を対象に、敬老割引バス定期券制度「もりおか敬愛パス」を5月1日から始める。パスを購入した高齢者に限り、乗降とも市内であれば、運賃を一律百円とするもので、バス利用促進と高齢者の社会参加の支援を図る狙い。03年度いっぱいで廃止された市の「寿バス乗車券助成事業」に代わる事業を同協会と市とが1年間にわたって検討、実施にこぎつけた。事業は10月31日までの6カ月間の試行とし採算性や利用状況などを調査した上でその後の対応を検討する。

 もりおか敬愛パスは3カ月間有効定期券で4980円。定期券購入時に満70歳以上で市内に住所がある人が購入できる。パスを購入すると、乗降が市内であれば、利用距離にかかわらず運賃が百円になる。通院や買い物などで郊外の住宅地と市内中心部をひんぱんに行き来する人には、かなり割安料金となりそうだ。

  市は試行期間も含め94年度から満70歳以上の市民を対象に、年間5千円分のバス回数券を無償交付する寿バス乗車券助成事業を実施。年間約2万2千人の申し込みがあり、市内を運行するバス事業者3社には、市からバス回数券の利用料金として年間約9千万円支払われていた。

  しかし、厳しい市の財政状況や恩恵を受けるのがバス利用者に限られていることなどから制度は03年度いっぱいで廃止。バスを利用する高齢者などからは、これに代わる助成策を求める声が挙がっていた。

  敬老割引バス定期券制度の実施に当たり、市は県バス協会にパスの作成費など130万円を助成する。同協会の千葉憲一専務理事は「どの程度の影響があったかは定かでないが寿バス乗車券が廃止され、高齢者のバス利用が減ったのは事実。高齢化が進む中、事業者も社会的な使命を果たしていかなければいけない。高齢者の社会参加のきっかけになれば」と話す。

  市内線の9割以上を占める県交通の松尾健三乗合自動車部次長は「利用の仕方によっては寿バス乗車券以上のメリットがあるはず。多くの方に利用していただき本格実施につなげたい。ほかの市町村でもバス助成事業が行われており、県内各地にも広がれば」と期待していた。

  もりおか敬愛パスの発売は4月20日から7月31日まで。市内の老人福祉センターとバス定期券発売窓口に購入申込書を備える。最近撮影の本人の顔写真(縦3センチ×横2・4センチ)と高齢受給者証(医療保険)を添えてバス定期券発売窓口で購入する。


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