2005年 4月 7日 (木)
■ 〈美術〉岩手大学の美術系学生が「つくる展」
檜山望美さんと「軌跡」(銅版画)
「第3回 つくる展」が11日まで、盛岡市内丸の県民会館で開かれている。岩手大学教育学部の特設美術科、芸術文化課程造形コース・美術、学校教員養成課程中学校教育コース・美術科、同大学院教育学研究科・美術教育専修の卒業生と在校生有志28人が絵画や写真、インスタレーションなど52点を出展している。
大学院の檜山望美さんの銅版画の連作「軌跡」は、黒い画面の中に、描いた部分が白く出るメゾチントという技法で制作。長さの違う直線を並べたもの、孤を描く曲線を描いたもの、直線と曲線を組み合わせたものの3点を出展した。
表現したいのは空間。意味が付けられやすい具体物を描かず、直線や曲線という少ない要素で、空間の奥行きを描きたいと思う。長さや間隔の違いなどの「線の響き合い」だけでどこまで表現できるかに挑んでいる。
メゾチントにこだわるのは、グラデーションがきれいに出ることと、繊細な表現ができる点。黒の豊かさに魅力を感じている。
菅原幸恵さん(4年)の「あなたがいて、わたしがいるということ」は、160×220センチの大きなパネルに、自身の顔のアップを表現した作品。画面を構成するのは、2センチ角に切り取られた、インクジェット紙に印刷された白黒写真。所属している熱気球クラブのこれまでの活動の様子や空を写した写真を使用した。
菅原幸恵さんと「あなたがいて、わたしがいるということ」
B5判やA4判の同紙に印刷された写真は180枚を使用。切り取ったそれぞれのパーツは、明度ごとに分別し、自身の顔写真の陰影を見ながらはめ込んだ。近くに寄ると、飛んでいる熱気球や部員の姿などが識別できる。
「これまで出会った人や環境が今の自分を作ったことと、皆への感謝の気持ちを伝えたかった」と話す。
三上真嗣さん(2年)は、インスタレーション作品「HEAVY SMORKERS SINCE 1942」で原爆禁止を呼び掛ける。濱千尋さん(3年)の「つかまらない気分」(油彩)は、240枚のキャンバスを並べて233・5×689・7センチの大画面を作り、あいまいな雰囲気を描き出した。
同展は2002年、03年に続き3回目。作品を「つくる」ということは、展示するまでを指すという考えから、テーマを「つくること」と「みせること」の2つに設定している。午前9時半から午後5時(最終日は同3時)まで。
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