06年度に社会人野球チーム「フェズント岩手」の立ち上げを目指す、岩手の野球を躍進・発展させる会(吉田莞爾理事長)の設立総会が9日、盛岡市内のホテルで開かれた。今夏をめどにNPO法人として認証を得る。フェズント岩手は広域型企業チームと位置づけ、会が設置する支援組織が運営する。県出身のプロ野球OBが指揮を執り「勝てるチーム」を目指す。会は後進の指導と育成に努め、活躍の場となるチームを提供することになる。
フェズントは県鳥のキジを意味する。「岩手の代表」への願いを込めた。チームの総監督は、花巻商(現花巻東)出身で69年にドラフト1位で西鉄(現西部ライオンズ)入りした泉沢彰氏‖埼玉県所沢市‖、監督は元盛鉄管理局野球部の松田修一氏が、それぞれ務める。
ホームグラウンドは、ナイター設備を備えた沢内村の太田グラウンドを予定している。湯田町にもサブグラウンドを確保済み。今夏には初のセレクションを開催し、盛岡広域圏を中心に25人から30人程度の部員を確保する予定。秋ころにユニホーム、ロゴなどを発表する。
フェズントの構想は、盛岡市でブライダル業を営む佐藤哲雄さん(51)によるもの。県経済連OBで17年にわたり、社会人野球を経験した佐藤さんは約1年かけて構想を練ってきた。
「サッカーのグルージャ盛岡がヒントになった。スポーツを通じて青少年の健全育成をしたい思いは同じ。中高年に根強い人気を誇る野球のレベルを上げることで、まちづくりにも貢献したい。会の活動はあくまでも後進の指導がメーン。社会人野球OBが科学的なトレーニングを説き、岩手の野球を強くしたい」と熱意を語った。
総監督に就任する泉沢氏は「岩手の野球のレベルは低いと言われているが、かつての岩手の社会人野球は後楽園にも勝ち進んだ。地元で生まれた選手を育て、ゆくゆくはプロへと進んでもらえるようなチームにしていきたい」と抱負を話した。
会はNPO法人の認証を受けた後、県内各地で小学生から大学生を対象にした講習会をスタートする。指導料は無料。社会人野球OBが指導に当たるため、高校野球のプロアマ協定にも抵触しないという。
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