2005年 4月 11日 (月)        

■  〈美術〉意匠の面白さを前面に 我夢路工房作品展

     
  第35回岩手工芸美術展盛久賞受賞の「閑雅(かんが)」  
 
第35回岩手工芸美術展盛久賞受賞の「閑雅(かんが)」
 
  紫波町の野村胡堂・あらえびす記念館で、我夢路工房作陶展が開かれている。同工房は同町彦部ハタオリに窯を構える橋本宏巳さんの工房。花器などに現代工芸の表現を注入している。5月29日まで。

  橋本さんは13年ほど前、陶芸教室に通ったのが焼き物との出合い。「これは自分でもできそうだ」と、受講後も自力で制作を続けた。窯を造って11年目。これまで昨年の第35回岩手工芸美術展での盛久賞など、さまざまな受賞歴がある。

  作品の発表は毎年、町内の郵便局で公民館活動の作品展ではあるが、今回のようにまとまって作品を見てもらうのは初めて。芸術展などに出品した作品のほとんどが出され、これまでの作歴のエッセンスを見ることができる。

  もともと音楽が好きでオーディオマニアを自認する橋本さん。ほとんど音楽を聴きながらの制作。作品の形や色は、具体的な曲や聞いたときの気持ちなどが発想のスタートという。

  「音楽を聴き始めたときはアナログの世界だったが、今はデジタルとなり聞くだけ。粘土をいじる行為はアナログの世界と通じる。焼き物の世界は完全に思い通りになるとは限らないが、逆に面白いところでもある」と話す。「音楽が感じ取れる作品をつくりたい」と思いを込め作っている。

  会場には妻の滝浦静子さんの作品、公民館の陶芸教室で橋本さんが教え、受講後も工房で指導を受けながら制作している女性3人のグループ「さんれんぷ」の作品も展示されている。

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