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「アンテスとカチーナ人形」展の会場 |
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盛岡市本宮の県立美術館で、「アンテスとカチーナ人形」展が開かれている。ドイツ人作家ホルスト・アンテス(1936〜)の絵画や彫刻約60点のほか、世界最大のコレクターと言われるアンテス所有のカチーナ人形(北米先住民プエブロに伝えられる)79点を展示、紹介する。5月22日まで。
アンテスは横向きの頭部とそこから伸びた足で構成され「頭足人」とも呼ばれる人物像で知られる現代の巨匠。若くしてその才能が認められた。
今展ではアクリル画などの絵画、リトグラフ、鉄を使った彫刻など、国内所蔵作品やドイツ・シュプレンゲル美術館所蔵作品が展示されている。
頭足人が鮮烈な印象のアンテスだが、作品に描かれる人物像は腕や手を持ち、性別の明瞭な胴体を持つ人物像も多い。ただ、頭部の大きさが際立っているのは共通性がある。頭部の内部に人物やモノが収められる表現も多々、見られる。
カチーナはプエブロの中でも特にホピ族が信仰する目に見えない精霊。約300種類存在するといわれ、人間と神の中間的存在で、祖先の霊魂や自然界の多様な事物や現象を体現するものという。
彼らはカチーナをハヒロネコヤナギの根の部分を材料に彫刻、彩色した人形で表現してきた。
人形は鳥の羽根やサボテンなど植物、布などで飾り付けている。カチーナ信仰は13世紀末に生まれ、広まっていったとされる。
紹介される人形は古カチーナと分類される頭部と胴体を分けただけの単純な彫刻に彩色したものから、細かい細工が施された19〜20世紀の人形まである。これらは「流れる水」や冬至、早朝、寒さをもたらす女といった現象をよりどころとするもの、ワシ、カラスの母、首長、老人といった具体的実像が存在するものなど多岐にわたり、1体1体の表現に興味は尽きない。
アンテスは61年、パリの画廊でカチーナ人形と出合い購入。以来、カチーナ人形の収集を続けている。オーストラリア先住民の信仰など、プリミティブな世界への関心が強く、制作にも影響している。
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