2005年 4月 14日 (木)        

■ 第94回啄木忌法要 玉山村の宝徳寺で

     
  啄木の遺影の前で手を合わせる参列者  
 
啄木の遺影の前で手を合わせる参列者
 
  詩人・石川啄木の命日に当たる13日、第94回啄木忌法要(啄木祭実行委員会主催)が、玉山村渋民の宝徳寺(遊座芳章住職)で営まれた。時代の行方を鋭く見据えながら、26歳で亡くなった郷土の詩人をしのんだ。

  宝徳寺は、啄木が父・石川一禎(本寺15世)に連れられ、幼少期を過ごしたゆかりの寺。法要には地元・玉山村を中心に、県内外からファン、研究者ら約70人が参列した。

  嵯峨忠雄啄木祭実行委員長は「啄木が26歳と2カ月の生涯を閉じて93年になる。啄木は絶えず真実を求め、新しき明日の到来を信じていた。命の代償として多くの作品を書きつづった。わたしたちにも何を感じ、何をするべきかが求められている」とあいさつした。

  読経に続き、参加者一人ひとりが焼香。啄木の遺影の前で手を合わせた。

  コールすずらん(伊五沢陽子代表)の団員13人が、「さいはての町に」のコーラスを捧げた。

  法要のあとは、国際啄木学会理事の遊座昭吾さんが「万治元年の因縁」の演題で講話した。

  しぶたみ啄木会の吉田光夫会長は「明治生まれのわたしの母は(代用教員を勤めていた)啄木の教え子だった。縁のようなものを感じている。今後、村が合併したとしても啄木が渋民の詩人ということに変わりはないので、顕彰活動は続けていきたい」と話していた。

  玉山村好摩の小綿恵子さん(68)は、この数年は毎年法要に参列しているという。「啄木を身近なものとして、もっと子供たちに伝えていってほしいと願う。古里の雄大さを表現した啄木短歌には、時代を超えて共感させられる」と話していた。

  法要に合わせて、15世石川一禎の時代に渋民の絵師・沼田北村が描いた「宝徳寺本堂 襖(ふすま)絵展」、県内の碑の拓本を公募した「拓本展」が開かれた。

  啄木祭関連事業として、第21回短歌大会が5月1日、第47回俳句大会が同8日にいずれも玉山村文化会館で開かれる。啄木祭は6月4日に同文化会館姫神ホールで開かれる。

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