2005年 4月 16日 (土)
■ 〈美術〉「遊殺 首のない風景」 高山登さんが個展
高山登さんの個展「遊殺 首のない風景」の立体造形作品
コンテンポラリー・アート作家の高山登さんの個展「遊殺 首のない風景」は、雫石町源大堂のN2スタジオ繁殖する静物(新里陽一さん主宰)で開かれている。「もの派」と呼ばれる芸術運動の中で異彩を放ってきた高山さんの立体造形がギャラリー内に広がる。その設営の妙に驚かされる。30日まで。
会場には、面積100平方メートル、高さ6メートルの倉庫様のギャラリー兼アトリエ中央に巨大な立体造形とこの作品のスケッチ、ドローイング3点などが展示されている。
立体造形は、厚さ2センチのさびた鉄板(3メートル×1・5メートル)8枚を2段で横に敷き詰められている。鉄板は1枚800キロある。その上に炭色の木柱1本、天井からワイヤーで同じく木柱2本がつるされている。木柱の長さは3本それぞれ違う。
鉄板には廃油とろうで心理学で使われるロールシャッハ・テストのような模様を描き出している。
「もの派」は、1960〜70年代初頭に展開された日本の美術運動。これまで作品と認められなかった素材そのものに表現を投影させる空間芸術。学生紛争という時代背景から大学別に系列化されている。
高山さんは枕木、廃油、布、コンクリートの塊などで物質性を強調する。「もの派」はストーリー性を持たせない中、高山さんの作品は枕木を高度経済成長における下層の労働者階級をイメージさせた。
高山さんは1944年、東京生まれ。68年東京芸大芸術学部油画科卒、70年同大学院美術研究家修士課程修了。現在宮城教育大教授。
開館時間は午後0時半〜7時まで。火曜日休館。場所は町立雫石小学校の南西側。電話019−692−0948
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