2005年 4月 18日 (月)        

■  〈経済〉ホテルメトロポリタンの婚礼市場戦略 決め手は総合力

     
  チャペルのあるホテルメトロポリタン盛岡ニューウイング  
 
チャペルのあるホテルメトロポリタン盛岡ニューウイング
 
  盛岡市盛岡駅前通のホテルメトロポリタン盛岡本館(石井三郎社長)、盛岡駅前北通のホテルメトロポリタン盛岡ニューウイング(同)では、婚礼市場で新たな展開を検討している。

  同ホテルでは、チャペルでの挙式から神前での挙式、各披露宴に対応する総合結婚式場の提供を行っている。挙式、披露宴への対応のほか宿泊、レストラン設備を持つホテルの総合力を駆使し宴会市場の営業に力を入れている。

  しかし最近の婚礼需要の減少や他ホテルや参入新業態との競争で全体的には厳しい戦いを強いられている。両ホテルの高橋理総支配人は「婚礼市場そのものが頭打ちの状態。ホテルや結婚会場を提供するというパイ自体がなかなか伸びない。全体的に前年比減の状況ではないか。当ホテルも前年割れ」と言う。

  少子高齢化が加速し結婚式市場のシュア競争は激しさを増す。低価格志向や仲間内だけでの披露宴など、式そのものが変化している。そんな中で1日貸し切りで披露宴を行うハウスウエディングやレストラン方式が増える傾向にある。

  盛岡市内では3月に、ハウスウエディングとレストランを合わせたタイプの会場が大通に誕生。既に20組の予約が入り、新タイプの挙式が行われている。ホテルルイズもハウスウエディング形式の導入を検討中で、みたけ地区には近々レストランウエディング場も誕生する。

  県外のハウスウエディング業界からの参入予定もあり、新たな挙式スタイルが普及する流れにありそう。

  高橋総支配人は「ハウスウエディングやレストランでの式は一つの流れ。この流れは市内にも普及するだろうが市場そのものは増えない。そうなれば今以上に競争が激化するだろう。価格競争が避けられない」と見る。

  そのような中で、同ホテルでは価格競争をしない本来の式を堅持する方針。「もちろん顧客ニーズに対応するのは当然。しかし値段を下げてサービスや料理なども下げる価格中心型の営業はしない。挙式は一生に一度の晴れ舞台。生涯の思い出となる。そのように考えて式を挙げる人は少なくない」と言う。

  ホテルの総合力で思い出に残る式に力を入れる。「当ホテルの付加価値を付けた式を提供したい」と独自の道を歩む。

  06年は本館25周年、ニューウイング15周年を迎える。今年は4月から、プレキャンペーンを行う。同ホテルでの1万組の挙式を記念して、結婚予定のカップルの披露宴を募集、抽選で1組の披露宴を無料で行う。

  「適宜、キャンペーンを行う。リニューアルも行う。全社でCS経営に取り組んできた。ホテルの総合力を駆使し、サービスの質をさらに高め、当ホテルで満足した式を挙げてもらいたい」と高橋総支配人は、独自の展開を進める。

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