2005年 4月 18日 (月)
■ 〈美術〉モダンアート展で岩手支部の2人が会友推挙
絵画部門の小田原光晴さんの「眼球譚『神前の舞』」(F120号)
第55回モダンアート展(同協会主催)は21日まで、東京都美術館で開かれている。今回は同岩手支部(石川酉三支部長)から、スペースアート部門の川口直子さん(盛岡市)と、絵画部門の小田原光晴さん(花巻市)の2人が会友に推挙された。同支部では数年ぶりで、しかも2人同時という快挙に関係者は喜んでいる。
約10年前から出品を続ける小田原さんは、今回で6年連続の入選。約40年前から一貫して取り組んでいる「眼球譚(たん)」シリーズの新作を、毎年発表してきた。
近年は祭りをテーマにしているが、今回の出展作品「神前の舞」(F120号)ではこれまでの作品よりも柔らかい雰囲気に挑戦している。
画面中央に配された大きな円は神の目を表現。背景の模様は、自身が住む地域に伝わる大畑神楽に由来する。神の目が「しっかりやれよ」と地域を見守っている雰囲気を表している。
川口さんの出展作品は「時のかたち」(182×182センチ)。大正から昭和初期の茶だんす2個を解体し、木材や引き出しを組み直して制作した。作業を通して、解体するところから始まるものづくりの面白さを体感。当時の職人の丁寧な仕事ぶりに耳を傾けながら、新しい作品を作り出した。
石川支部長は「2人の会友推挙は本支部にとって、数年ぶりの快挙。支部員たちは実力のある人ばかりだが、特に2人は県の美術を引っ張るリーダー的な存在。本人たちにとっても制作活動のステップになるし、ほかの人にもいい影響を与えると思う」と話している。
そのほか岩手支部からは一般の部で3人が入選。絵画では冨田喜平司さん(二戸市)と古馬裕さん(花巻市)、スペースアートでは佐々木美千代さん(盛岡市)が選ばれた。会友の部・絵画では佐藤純さん(同)が入選した。
会員の部には絵画の石川支部長(同)と熊谷行子さん(久慈市)が出展。数年前まで県内で制作していた大島庸世さん(現在は東京在住)は版画部門に出品した。
同展では絵画など6部門に、一般と会友の入選作と会員の作品を合わせて504点を展示。その後、京都、福岡、名古屋の3カ所に巡回される。
同支部展は6月20日から25日まで、盛岡市のギャラリー彩園子で開催。7月には小田原さんが館長を務める、花巻市の湯本美術展示館に巡回される。
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