2005年 5月 2日 (月)        

■  コンクリ水路の補修工法をプレゼン 盛岡振興局が主催

     
  さまざまな農業用水路の改修工法が紹介された説明会  
 
さまざまな農業用水路の改修工法が紹介された説明会
 
  コンクリート水路補修工法説明会(盛岡地方振興局農村整備室の主催)は4月27日、雫石町内で開かれた。全国の資材会社、施工業者9社が老朽化した施設整備をコストや環境に配慮し、効率よく補修する15工法を提案。公募制による参加企業が現地の用水路を各工法で実際に補修して設計業者、土地改良区と自治体職員に紹介する全国初の試み。約160人が説明を聞いた。

 農業用水路や頭首工(取水口)など農業用施設設備は国の食糧増産に伴う整備から40〜50年を経て老朽化。再整備時期に入っている。

  北国では寒さや雪にさらされると、亀裂を通じて雪解け水がしみこみ、凍結して膨張、コンクリートを劣化させる(凍結・溶融)。経年変化でコンクリートに含まれるセメントのpH10〜11のアルカリ性が中性の7に近くなれば、コンクリ内の鉄筋のさびの原因になる。

  防災上も再整備が必要な中、県内の基幹的水利施設は水路が総延長1323キロ、その他水路が約9千キロ、ダム・ため池は27カ所、頭首工は57カ所。財政上、補修で対応するしかない。県内では今年度、国営岩手山ろく開拓建設事業の玉山村渋民地区の農業用施設で初めて補修が行われる。

  補修費は低コストで、北国仕様の耐久性や長持ちする構造にするのはもちろん、補修で発生した産業廃棄物が環境負荷を極力抑制、低減すること、こう配や気象など各施設の立地条件や内容に応じた工法が求められている。

  説明会は1960(昭和35)年に同開拓建設事業で整備された雫石町板橋の国道46号つなぎ十文字北西、越前堰水路「小岩井第1号主幹線排水路」の約200メートル区間で行われた。

  工法は@ポリウレタンなどの樹脂をコンクリに吹き付ける「包み込み型」A「塗布型」B複数層構造の樹脂などのパネルで水路の内側にもう一つ水路を造る「FRP(M)型」−に大別できた。実用化したものも多かった。

  Bは初期投資は膨らむが、長距離の用水路には適しており、表面が滑らかなため通水効率が高い。@の樹脂は環境ホルモンを排出しない成分のもの、Aは見た目には分からないがコンクリにしみ込んでpH(ペーハー)をアルカリ性に戻す改質剤入りのものもあった。

  同整備室では、現地で施工後1年間の経年変化について報告を義務づけている。



本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします