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コース途中に設けられた障害の坂を駆け上がる馬と人 |
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手塩に掛けたオラホの馬っこが盛岡競馬場を走る−。東北ばんば競技盛岡競馬場大会が3日、同競馬場の特設コースを使って初めて行われた。東北各地から農家や生産者らが愛馬とともに自家用馬運車で乗り込み、ダートコースに足跡を刻んだ。
出場したのは1トン近くも体重がある大型馬などで、長さ2メートルほどのそりに、1個80キロあるコンクリート製の重りを実力馬になれば10個以上も積み重ねて引っ張る。北海道で行われているばんえい競馬と違うのは、騎手がそりに乗らずに馬と一緒にダートを走る光景が見られること。
コース途中に設けられた坂道で馬は力を振り絞る。引き手も懸命に綱を引っ張る。まさに人馬一体となった、ばんばならではの競技風景。
走り終わって引き上げてくる馬たちは、体を上下させながら荒い息づかい。ほんの目の前を戻っていく馬たちに観客から大きな拍手が送られた。
この日の1着賞品は21型のカラーテレビ。参加賞はブリキ製の飼い葉おけだった。
競走馬と違い、勝って賞金がもらえるわけではない。多くの飼い主たちは大会に出て愛馬の力自慢をしたいがために飼っている。馬たちの普段の仕事は飼い主と牧場を走る「調教」程度。丁寧にブラッシングされて毛並みも鮮やかに仕上げられている。その意味では東北の農家の豊かな生活に馬たちは支えられている。
馬と人との晴れ舞台だった。 |