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個展会場のクリンゲンバウムでの栗木映さん |
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盛岡出身の栗木さんは、パステルの持つ色彩感で風や光などを優しく抽象表現した絵で知られる。その色彩は変わらないが、数年前から故郷岩手山と本格的に向き合い描写してきた。その一環からか「もう少し形を描く仕事をしたいと思ってきた。具体的なものを描こうと思っている」と意識の変化を語る。
今展では、ふもとや盛岡の春の装い越しに見る岩手山、北上川から見た夜の岩手山をはじめ、盛岡で見たイーハトーブの風景の作品が見られる。
今年は個展が数多く計画されているという栗木さん。岩手での個展以外、東京でも山形などでもイーハトーブの言葉とともに作品を出し県外の人にも「ぼくにとっての理想郷のイーハトーブを理解してもらっている」と話し、言葉を共有している。
毎年、帰郷して腰を据えスケッチする機会をつくっているが、いくつかのお気に入りのスポットがある。太田橋付近の雫石川や岩山、岩手大学附属植物園などが代表格。「ランディブ」は岩手大の池のほとりでスケッチしたもので、スイレンの咲く前の時期だったが、ひわ色の草木を背景にギンヤンマが飛ぶ光景を描いた。落ち着いた中にも躍動感があり、明るい前途を感じさせる。
「銀河鉄道の夜」など賢治作品から着想したもの、好きなクラシック音楽から生まれた抽象作品、東京の夜景を組み合わせた写実とは異なる風景画なども展示されている。
「若いころはあまり好きではなかったセザンヌが良いと思えるようになってきた」と栗木さん。具体への志向の表れか「裸婦を描きたい」と思っている。しかし「抽象も具象も同じ。ポイントになるところを押さえ、そこから崩す。一貫性があると思っている」と、自身の表現を語る。
期間中は毎週月曜と20日が休み。
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