2005年 5月 7日 (土)
■ 生徒と教諭が読書で体験共有 城東中が文部大臣表彰
地域の協力を受けながら学校全体で取り組む城東中の読書活動で文部科学大臣表彰を受けた」
盛岡市東新庄の城東中(千葉史夫校長、生徒272人)が文部科学省の読書活動優秀実践校・文部科学大臣表彰を受けた。生徒、教職員が一緒に取り組む「朝読書」、図書委員会による「選書」、地域の人の読書活動への協力など、地域と一緒に読書に取り組む姿勢が評価された。3年前から始めた同校の読書活動を紹介する。
朝8時20分から35分まで15分間の朝読書が、生徒の1日の始まり。図書委員会が選んだ学級文庫から、お気に入りの1冊を取ると、教室にはページをめくる音が響く。この時間は、たとえ先生であっても本を読むのが決まりだ。
学級文庫は、1カ月に一度、図書委員会の手で入れ替えられる。「ジャンルが偏らないように」と文学、伝記、ノンフィクションと、あらゆる本が月替わりで教室に届く。
図書委員長の阪本賢吾君(3年)は「学級文庫は、図書委員会が責任を持ってお薦めを選ぶ。時間はかかるけれど、すごく楽しい作業」と胸を張る。
図書館が開く昼休みには、開館前から生徒が殺到する。読み終わった本を友達や先生に薦めたり、薦められた本を読んだりと、生徒、教諭が「同じ本を読んだ体験」を共有できる環境が、読書校を自認する同校の自慢だ。
図書館の蔵書は、約8千冊。生徒の読書熱を考えれば、決して多くはないが、丸久文庫と呼ばれる寄贈図書の棚が、生徒の読書熱に応えている。
同文庫には、学区内の再生資源卸売業・丸久商店(小山田耕作社長)=新庄1地内=が30年近く続けている寄付金で購入した本が並ぶ。年間10万円の寄付金でハリー・ポッターシリーズなど、最新の本を購入するため「いつも貸し出し中」という人気ぶり。
小山田社長(58)は「廃品回収では、生徒にお世話になっているので、還元をしようと寄付をしている。生徒にも喜んでもらえているようで、これからも続けたい」と協力を惜しまない。
読書活動を続ける中で「書く力が付いてきた」と伊藤明美教諭は評する。「話し言葉だらけだった作文が書き言葉になったし、内容もこちらをうならせるものが増えてきた」と話す。
県教委の「わたしの読書体験記」で入賞した阿部資郁(ともか)さん(2年)は「家ではほとんど本を読まないけれど、学校は気持ちを切り替えて読める。いろいろな知識を学べるのが楽しい」と話した。
阪本委員長は「当たり前のことを続けただけだけど、表彰はうれしい。後輩にも受け継いでいければ」と読書活動の継続を誓った。
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