2005年 5月 8日 (日) 

       

■ 〈経済〉ファミリーマート進出10カ月 多店舗攻勢でローソン追随

 大手コンビニエンスストアのファミリーマート(本社東京都、上田準二社長)が、盛岡市内に進出して10カ月。市や近隣町村の盛岡地区で多店舗攻勢をかけ、サークルKサンクスと並んで県内ナンバーワンの出店数を誇るローソンを追随している。今後も多店舗展開の路線を堅持する姿勢で、盛岡地区では県内トップのローソンとの競争がさらに激化しそう。

  ファミリーマートのFC(フランチャイズ)市内1号店は、昨年7月に開店した市津志田の盛岡津志田近隣公園店。1号店を機会に、永井西店、厨川店など相次いで出店し、滝沢村などにFC店舗展開をかけた。

  同社では、それまで県内では石鳥谷まで進出していたが、盛岡市内への進出を契機に、近隣地域から県北への展開を開始した。

  その後、キャメルマートと契約を交わし、既存店の営業譲渡を受けて肴町などがキャメルマートに転換した。今年に入り2月から市内中心部と郊外の両方でFC展開をさらに強化。松園で2店舗、菜園の川徳正面や中央通にも相次いで出店し、4月には盛岡赤十字病院内にも進出した。

  首都圏では病院のほかホテルや大学、公共施設などにも出店している。ファミリーマートの県内での店舗は56店。同社の鈴木久執行役員東北ディストリクト部長は「地域やオーナーからの要望が多い。首都圏のようにこれまでと違う場所に出す可能性はある。いずれ今期は県内で24店舗の新店を出す計画。実現すれば80店舗態勢になる。そうなれば物流拠点が必要になる。今後も地域密着型を目指しながら当社のチェーン基盤の強化を図りたい」と話している。

  1号店オーナーの藤澤春彦藤澤物産社長は「スタート時点から順調で今も良い動き。流通は大きな激動期にある。イオングループに地場企業が勝つためにはそれ相応のマネジメント力が必要。ファミリーマートの商品開発力、店舗運営など学ぶ点が多い」と言う。

  ローソンの県内店舗は159店。東北スパーの既存店の営業権譲渡を得た。東北スパーからローソンに転換した店舗は62店。ローソン広報部では「今後も県内で積極的に多店舗展開を進める。数字は未定だが立地条件が合えばどんな所にも出したい。当社は自然志向の新業態ナチュラルローソンも手掛けているが岩手での新業態の展開は当面はない。今後、他社との競争は激化するが、まちのほっとステーションをコンセプトに地域密着型を展開したい」と話す。

  市内の不動産会社の社長は「コンビニからは空き店舗情報の問い合わせが多い。商売上、場所などは言えないが、今後さらに店舗は増えるだろう」とみている。

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