2005年 5月 9日 (月) 

       

■ 〈経済〉中心市街地の空き店舗が埋まり始めた

     
  新規出店が相次ぐ大通商店街  
 
新規出店が相次ぐ大通商店街
 
  デフレ経済や郊外店の進出、地価の下落など盛岡市中心市街地の地盤沈下が危ぐされている。北東北最大の商業ゾーンを誇る大通商店街を中心としたもりおかスクエアも例外でないが、3、4月は県外資本の店舗の進出が目立った。新たな競合店に苦しい戦いを強いられる店も出ているが、スクエアの活性化になると歓迎する声も少なくない。

 大通商店街など盛岡市の中心街の空き店舗数はおととしまでは3、4店だったが、昨年は10店を超えた。それが今年になって埋まり始め、5店舗まで減少した。

  特に開運橋側の大通3丁目、2丁目、菜園などで動きが急。仙台や秋田からの飲食、化粧品などの出店が目立つ。仙台からは無国籍飲食店ユニバーサルダイニング盛岡店、雑貨店バリ・パサール盛岡店が開店し若い客を中心に集客している。

  大通2丁目のユニバーサルダイニング盛岡店(90席)は低価格の和洋中、アジア系料理、多種類の飲料、個室タイプの店づくりで大通の飲食業界に新規参入している。

  多田建司社長は「新タイプの飲食店。仙台に4店、松島に1店ある。盛岡には以前から興味があり繁華街の大通にちょうど良い物件があったので出した。出足から順調で手応えは良い。時間帯ではお断りも」「しかし稼ぎどきの金曜、土曜日の動きがいまひとつ。仙台であれば、この2日間は大にぎわい。それでもまだまだ大通には需要がある。これからも攻める。勝ち負けが出るのは当然。近々、大通に倍規模の2店目を出す」と意気込む。

  4月29日に開店したばかりの同2丁目のバリ・パサール盛岡店(330平方メートル)の小林英子店長は「仙台には2店ある。盛岡には以前から関心があった。大通は繁華街で市内の中心。人の流れもあり集客力のあるエリア。女性から中高年までの客層がメーンターゲットだが出足はまずまず。夏場に向けて本場バリを広めたい」と言う。

  菜園2丁目のルミエール隣のショップハーバー盛岡店(230平方メートル)は、有名女優を起用したハーバーブランドの化粧品、健康補助食品などの販売店。仙台市の東北ハーバー支店が管轄。柿木良彦同支店長は「昨年全国を4つの販売態勢にした。ハーバーは無添加主義。美容液は高濃度ビタミン配合で他店に負けない」と自負する。

  現在、キャンペーンしながら市場浸透を図っている。柿木支店長は「大通には化粧品を活用するOLやサービス業に従事する女性が多い。盛岡駅前のタワーマンションも含め、マンションが増加しており、まだ市場性はある。もちろん他店の化粧品とは競争関係にあるが商品力があれば後発でも十分に戦える」とそろばんをはじく。

  大通3丁目には秋田のとんこつラーメン店、佐々木家が出店。大通が3店舗目になる。同店スタッフが「頑張りたい」と昼前から沿道でチラシ配りをしている。

  市内の既存の飲食店や化粧品店からはパイの奪い合いになり苦戦との声も上がる。大通2丁目の美容店ピカソストリート(ヒラトヤ経営)の上遠野美紀同店リーダーは「当店には女子高生や大学生らが来る。髪をカットした帰りに飲食したり衣服の専門店に行く。新しい店にはみな興味津々。バリのグッズなども好きな人が多い。当店としても新規出店は大いに期待したい。若い層が来る地域は魅力がある。若い人の声が大事」と言う。

  盛岡大通商店街ユースクラブの佐々木俊幸部長は「春になり新規出店が増えた。商店街も課題はあるが、空き店舗が埋まりもりおかスクエアが活性化することは大いに歓迎したい」と話していた。


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