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近々、ガソリンの値上げがありそう(盛岡市内のガソリンスタンドで) |
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原油価格の高騰が続く中、盛岡市内の石油小売店の多くが、現行小売り価格レギュラー1リットル(118円〜120円)を3円から4円前後値上げすることを検討している。原油インフレを経営努力で吸収しきれないスタンドが急増しており、早ければ週内にも値上げに踏む切る店舗が出そう。地域経済にも影響が出そうだ。
県石油商業組合の田中速美専務理事は「原油価格の構造がこの1、2年で大きく変化した。石油消費大国として中国、インドが上位に入り、相対的に日本、欧州が落ちた。その結果、これまで調整役の石油輸出国機構の役割がうまく機能しなくなった。さらに原油そのものが投機商品の対象となり、原油の実勢と違う面で価格形成されている。今回の高騰も複数な要因が絡み合った結果」と言う。
原油価格はこの1年乱降下を続け、卸価格段階でレギュラー1リットル約20円アップした。この間、市内の各石油小売店は経費削減や人件費の抑制など内部努力で価格転嫁を極力抑制してきたと説明している。この結果、末端での値上がり幅は卸価格の7、8割程度に相当する16、17円の値上げにとどめた。
しかし、今回はこの1年で最大の3〜4円前後の値上げになりそう。卸価格は既に4月下旬に約4円値上げされた。すぐに小売に価格転嫁を考えた小売店もあったが、大方はゴールデンウイーク前の値上げは遠出などを予定している顧客の行動をセーブすると考え自粛したという。
田中専務理事は「各小売店が顧客を考えて値上げを抑えていたようだ。ただ、この1年の卸価格の高騰で小売店の経営状態は予想以上に大変に厳しい局面になっている。しかも1リットルの価格の61円分は税金。利益幅は極端に縮小される。各地域のスタンドがなくならなければ良いが」と、小売店の置かれた状況を説明する。
同市本宮のムラタでは「値上げ前の在庫を利用してどうにかしのいだがもう限界。3円前後値上げしたいが時期は未定」と厳しさを募らせている。
同市月が丘のアポロ石油でも「卸価格は3、4、5月と連続の値上げ。当社の市内中心部の価格は1リットルレギュラー120円で販売している。経営的には極めて厳しい。5月中には3円前後の値上げを考えている。値上げの2、3日前には店頭に値上げの告知はする」と言う。
ガソリンの値上げは各業界のコストを引き上げる要因になる。市内の中堅の小売店経営者は「包装資材の値上げがきつい。商品を包むために必要だが商品には転嫁できない。経費削減しかない」と頭を痛めている。
同市中央通のヒノヤタクシー総務部では「初乗り料金580円。当社では人を乗せ、安全、快適に目的地までお連れするのが役目。タクシーはガソリンがなければ走らない。値上げは大変過酷だが、今の段階で運賃の値上げはしない。社内でさらに努力するしかない」と話す。
田中専務は「地域経済を支えるエネルギーも完全にグルーバル経済の中にある。こと石油に関しては百パーセントどうにもならない」と話している。
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