2005年 5月 11日 (水) 

       

■ 来年は生誕150年 原敬記念館で記念事業

 来年2月9日で原敬がちょうど生誕150年を迎えることから、盛岡市では原敬記念館(木村幸治館長)を中心に05年度、150年記念事業を展開する。10日は原敬生誕150年記念事業実行委員会(菊池武利委員長)が設立され、市役所都南分庁舎で初会合。ソフト事業による記念事業計画が決まった。

 原は1856(安政3)年2月9日、市内の記念館のある本宮で家老直記の孫として生まれた。朝敵とされた旧盛岡藩出身ながら、薩長閥政治の不遇の中で台頭し、62歳のとき第19代内閣総理大臣に就任。わが国初の政党内閣を樹立し、先見性の高い数々の政策を推し進めた。

  市は、今年度を生誕150年と位置付け、市民とともに原の生き方と業績を顕彰し、郷土の偉人を広く啓もうする機会とする方針。ビクトリア市との姉妹提携20周年を迎えることから、新渡戸稲造とともに教育現場で二人の先人を学習する機会を積極的に働きかけていく。原敬遺徳顕彰会がおととし解散し、郷土に原の遺徳と行政を顕彰、普及していく組織がない現状のため、顕彰組織の立ち上げ機運を高める契機としたいという。

  記念事業はソフト事業。その中で、原を顕彰する記念碑を原敬記念館に建立する。原の記念碑は盛岡以外では山形県鶴岡市に建つぐらいで、市内でも数基しかない。文学者でないとはいえ歴史的人物のわりには少ない。

  計画しているのは原の座右の銘である「宝積」を盛岡の花こう岩に刻んだ記念碑。宝積経にある言葉で、徳を積むことにより人間の生きる宝になる、人に尽くして見返りを求めない、人を守って己を守らずの意味がある。原直筆の墨書が現自民党幹事長室に掛けられており、記念碑はこれを刻字する。

  石の大きさは高さは原の伝えられる身長168センチに、幅は原が元服して敬を名乗ってからの年にちなんで135センチの規模に計画。建立費は市負担金20万円のほかに、市民から協賛金を募って賄う。

  生誕日当日は、原敬記念館を無料入場日とし、記念碑の除幕をする。原敬生家では本宮小の児童と親の参加による特別講話「ひっつみの会と原敬の逸話」を催す。記念式は2月12日、市内で開催。記念講演会、祝賀会を続けて開く。

  顕彰事業としては原と新渡戸の学習を市内全小・中学校で推進するよう働きかけ、原敬記念館と先人記念館の職員が学校などに出向き出前授業や特別講演に対応する。

  記念館での特別企画展は、6月17日から原夫妻の世界一周旅行にスポットを当てた内容で、10月20日から故郷とのかかわりや故郷に対する思いを切り口にした内容となる。市民講座では1泊2日の歴史探訪を10月ごろに計画。命日の11月4日は例年通りの事業が行われる。

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