2005年 5月 12日 (木) 

       

■ 〈経済〉激戦地にマルイチ名乗り 盛岡北部は1`圏に大型店ひしめく

     
  マルイチが出店予定のビバホーム盛岡緑が丘店跡地(道路左側)  
 
マルイチが出店予定のビバホーム盛岡緑が丘店跡地(道路左側)
 
  盛岡市緑が丘3丁目のビバホーム盛岡緑が丘店跡地に、スーパーマーケットマルイチ(本社・同市城西町、小笠原弘治社長)が新規出店することが決まった。同店舗前を走る市道本町通2丁目ことりざわ2号線(上田深沢線)のロードサイド1キロ圏内は、ジョイス緑が丘店、コープ緑が丘、アネックスカワトク、かわむらストアが立ち並ぶスーパー激戦区。マルイチの新規参入でパイの奪い合いになるのは必至とみられる。

 マルイチは、閉店したビバホームの既存建物(鉄筋1階建て、床面積約2300平方メートル)をそのまま活用することで契約。店内をリニューアルして新店舗として営業する。マルイチ側では「具体的な店舗内容は未定。現在、ビバホームが自社の在庫や機材などを運んでおり、当社の工事着工はそれから」と話す。開店日も未定としているが、夏場のオープンを想定しているようだ。

  ジョイスの浅沼幸男専務は「流通業はどこの地区でも競争が激化しており、オーバーストアの状態。減損会計も行われ、さらに厳しく現金を生み出す店舗経営が求められる。出店は以前より慎重にならざるを得ない。いずれ緑が丘、黒石野地区は新規出店で今以上のパイの奪い合いになる」と厳しい見方を示す。

  コープ緑が丘を運営するいわて生協広報室では「この道路の沿線にはコープ松園もある。どのような新店舗になるのか分からないが各地区の組合員の方々と力を合わせたい。生協では現在、既存店のリニューアルに力を入れ、近く山岸の店舗を改装する。今年度は緑が丘、松園の店舗に関しては(改装計画は)ないが、各店舗ごとに特色を打ち出した企画も行っており地域組合員の店舗づくりに力を入れる」と言う。

  他店の中間に位置するアネックスカワトクでは1階部分に食品フロアがあり、地域住民に生鮮3品などを中心に、総菜、加工食品、飲料、酒類などを提供。各地の有名な食材のフェアなども行い集客力を強化している。

  同店の小田島亨店長は「業態的に違うのでそれほどバッティングすることはないだろう。マルイチは酒類に強いので、そのジャンルでの競争はあるかもしれない。当店は今年で創業17年。総菜などを買いやすいように店舗のレイアウトを見直す予定。食にさらに力を入れ、地域の方々に楽しく買い物してもらうような店舗にする」と話す。

  同地区には高齢者も多く、住居から徒歩や自転車で買い物する姿も目立つ。創業48年のかわむらストアはマルイチから100メートルほどの距離にある。店頭に商品を並べたり、宅配をするなど昔ながらの商売をしている。

  同店経営の川村正広さんは「今でさえ大変厳しい。当地区も近隣の松園地区も高齢化が進み人口も減少傾向。そこに新規出店。釜の飯は限られている。どのような対応が良いかと考えてもそう簡単に奇策が打てるわけでない。このままのスタイルで日々一生懸命頑張るしかない。それで客が離れていけば、それは店が要らないということ。地域のためにも頑張りたい」と淡々と話していた。


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