■ 防火防犯看板掲げ消防屯所が産直センターに 矢巾町北郡山
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じわじわと燃え広がる紫波町片寄地区の山林火災。ヘリコプターでの消火活動も(6日午後6時ごろ撮影) |
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紫波町片寄地区で6日に発生した山林火災は33ヘクタールを焼失させた。1997年の火災後に植林し、毎年下刈りするなどして地域住民が大切に育ててきた若木が一瞬のうちになくなった。「ようやく緑が戻り、これからの成長が楽しみと思っていた矢先の火災。残念でならない」と住民たちは話している。
紫波サービスエリア西側の山林では20年余り前にも大火災が発生している。約300ヘクタール(石鳥谷町を含む)を焼いたのは97年5月2日だった。ほぼ10年に一度発生していることになる。小規模なものも含めると4度目になるという。
山林を所有する地域の住民たちは火災のたびに植林してきたが、たび重なる火災に新たに山を整備する意欲を失い「いっそ手を掛けないで自然林にしたい」と話す人もいる。
紫波消防署の加藤隆二署長によると、今回の火災も南風にあおられ北に向かって飛び火しながら被害が拡大した。「97年の火災では樹齢数十年の立木が燃えたが、今回は冬枯れした枯れ草から燃え広がり、横や縦に積み重ねていた前回焼けた木に燃え移っていった」という。
「地上からは幾つにも分かれて燃えているように見えたが、上空から見ると積み上げられた木に沿って円形状に燃えていた。火は大きく三つに分かれて燃えたが、夜になって風が収まり、雨が降ったことからそれ以上は被害が拡大しないで済んだ」という。
4月から5月にかけての2カ月間は乾燥した枯れ草で非常に燃えやすく、山火事防止を呼びかける広報車を走らせていた最中の火災だった。
高速道路沿いの山林はほとんどが私有林だが、山の所有者に無断で山菜採りに入る人がかなり多い。自然発火による火災よりも、山菜採りで山に入る人たちによる火の不始末を疑う人が多い。
97年の山林火災はたき火の火が原因だったが、こうした火の不始末を心配して山林所有者は私有林の看板やゲートを設置し入山を規制している。それでも入山者は減らず、中にはゲートを壊して入る者もいる。ごみなども平気で捨てているという。
大明神山の監視を担当する林道監視員の熊谷哲司さんは「97年の火災後に植林し、ツル切りや刈り払い、枝打ちなどを今年からやろうとした矢先の火災。ようやく山が緑になったと安心していたがまた焼けてしまった。山林所有者個人が自力で復旧するのは難しい、組織的に動いて支援をしてもらわなければならないでしょう。わたしは、落葉樹で防火帯を設置すればいいと思う」と話す。
漆立行政区の杉浦圓蔵行政区長は「毎年下刈りして世話をし2、3メートルに成長した木が一瞬でなくなってしまった。また植林することを考えると憂うつだ。私有林にはゲートを付けているが春には山菜、秋にはキノコ採りで入る人が多い。山に入った人の火の不始末が原因として考えられるが、山での火の怖さ、火の扱い方を知らない人が多すぎる。山に入るなら余程気を付けてもらわなければならない」と話す。
今後は田植え後に話し合い、対応を検討するという。
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