2005年 5月 14日 (土) 

       

■ 〈美術〉和紙絵夢幻の会 菅野智子と仲間展

     
  小林フミヨさんの「旅路」  
 
小林フミヨさんの「旅路」
 
  和紙絵夢幻の会主催の「菅野智子と仲間展」が15日まで、盛岡市中ノ橋通1丁目のギャラリーおでってで開かれている。単独のグループ展は今回が初めて。40代から80代までの会員67人が、72点の和紙絵作品を出展している。

  小林フミヨさんの「旅路」は、煙を吐きながらやって来る蒸気機関車を描いた作品。ナノハナとサクラの花が咲き乱れる春の情景を生き生きと描き出した。大和田嘉子さんの「花満る」は画面いっぱいにピンク色のサクラの花びらを表現。土屋フミさんの「夢の中」はラベンダー畑を柔らかい色合いでまとめ、幻想的な雰囲気を表した。

  三宅成子さんの「クレマチス」は、自宅の庭に咲く赤い花を日本画風に表現した作品。小笠原倡子さんは、法被姿でウシを引く男性の姿を描いた「塩の道」を出展した。山形村を訪れて自分で撮影した写真を見ながら制作した。

  菅野さんは沼宮内出身で現在、埼玉県在住の和紙絵作家。同会主宰の滝沢村の中野渡ムツ子さんが菅野さんに師事し、3年前に県内で同会を立ち上げた。

  菅野さんの技法は、薄い典具紙という和紙を何枚も重ねることで表情を出すところが特徴。絵の具などは一切使わず、細い線も和紙をよったり、はさみで切ったりして作り出す。深みのある色合いや微妙な濃淡は、絵の具に負けない存在感を持っている。

  絵柄は、会員それぞれが選択。写真や自宅の庭に咲く花など自分の好きな題材を、和紙を使って自由に描いている。

  中野渡さんは「典具紙は魔法の紙。たった1枚掛けただけでも表情が変わる。薄いので、重ねているように見えなくても深みが出るという不思議な魅力がある」と話していた。

  午前9時から午後5時(最終日は同4時)まで。

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