2005年 5月 14日 (土) 

       

■ 美しい岩手の景観を守るために 県が推進委員会を設置

 美しい景観に対する県民の意識を醸成し、主体的な活動につなげていくため、県は、この3月、学識経験者やNPOの代表者らで構成する、美しいいわて推進委員会(久木田禎一委員長)を発足させた。県の景観行政に対するアドバイスをはじめ、県民を巻き込んだ景観づくりの指導、助言など、景観の保全や創造の分野で、行政と県民とが協働するための先導的な役割を果たす。これまで県が設けてきた委員会や審議会とは性質が異なる「自ら行動する委員会」で、今後の展開が注目される。

  同委員会は環境や建築設計の専門家、まちづくりに取り組むNPOや市民団体の代表者ら16人で構成。盛岡地区合同庁舎で開かれた第2回委員会には委員14人と県の担当者が出席し、委員会のあり方や今年度の取り組みについて話し合った。

  県が設置する委員会や審議会は、県が示した事業計画案などを討議、検討するものの、承認後は事務局に一任というスタイルが多い。これに対し、美しいいわて推進委員会は、必要に応じて委員自ら計画を練り、県民に働きかけるなど活動・行動する委員会を目指す。

  県は委員会の役割、業務について大枠だけを示し、そのほかの具体的な事項は委員会が主体的に決定。委員会の裁量で、ある程度自由に使える調査費や活動費の確保も検討し、委員会の自主、独立性を図りたいという。

  会議では、こうした委員会の方針が大筋で了承され▽景観の点検▽セミナーの企画▽景観の維持、創造のためのネットワークづくり▽景観の公募−の4分野を担当する小委員会が発足した。

  景観法の制定など全国的に景観に対する注目度は高まっているが、県内の取り組みは官民とも、いまひとつ盛り上がりに欠ける。県は04年度から3カ年計画で意識の醸成を図る事業を推進中。今年度は同委員会の協力を得ながら▽岩手の残したい景観の公募・公表▽モデル5地区程度の景観点検▽セミナー、フォーラムの開催▽景観教室の実施(モデル小学校2校での景観の授業支援)▽南三陸地域を候補とした景観形成重点地域の調査▽屋外広告物の簡易除去への住民参加−などに取り組む。

  小学校での景観授業では、盛岡市立土渕小学校がモデル校の一つに決定しており、諸葛川周辺の水辺の景観を住宅地や商業地に生かすことを検討する。

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします