2005年 5月 16日 (月) 

       

■ 92歳も元気で頂上へ 姫神山で山開き

     
  姫神山の山頂で92歳になる八重畑ヨリさん(右)を囲んで  
  姫神山の山頂で92歳になる八重畑ヨリさん(右)を囲んで  
  玉山村の姫神山(1123・8メートル)で15日、山開き式が行われた。安全祈願祭の営まれた一本杉登山口には来賓を含め約80人が参加。テープカットのあと、登山愛好家が一斉に登山道を歩き始めた。山頂は突風と大粒の雨に見舞われたが、6月で92歳になる同村寺林の八重畑ヨリさんはじめ老若男女が恵み豊かな古里の山の本格的なシーズン・インを祝った。

  ヨリさんは70歳から毎年欠かさず山開き式に姫神山登山を楽しんでいる。今年は同村好摩の娘工藤恵美子さん(70)、千葉市に住む孫の中原玲子さん(42)、ひ孫の中原瑠璃さん(中学2年)と祥純君(小学4年)、盛岡市に住む孫の伊藤裕一さん(41)の4世代で田代登山口から登った。

  登頂者に丹精込めて作ったもちを振る舞い、毎年顔を合わせる登山者と互いに再会を喜んでいた。山頂踏破を祝って一緒に万歳三唱に興じた。

  ヨリさんは「今まで登山途中で雨が降ったことはあったが、山頂でこんなに風雨になったのは登ってから経験がない」と話したが「玉山村の姫神山としては今年で最後。盛岡市になった来年も、再来年も100歳まで登山を楽しみたい」と元気よく話していた。

  村外から来た登山者に「また登りに来てくださいね」と声を掛け、記念撮影にはVサインで応じていた。村から長年の登山愛好と長寿を祝って山頂で表彰された。

  一本杉登山口の祈願祭では祝詞奏上や関係者による玉ぐし奉納が行われ、1年の山での無事故、地域の安全が願われた。

  工藤久徳村長は「山開き式も今年39回目。常日ごろ受ける山の恵みに感謝し、山の安全、地域の平安を祈願してもらった。歴史は古くは奈良時代にさかのぼり、金山として今も地名が残り、山岳信仰や奥州藤原氏の栄華を支えてきた。今後も素晴らしい自然、歴史、風土を大切にしていく」とあいさつした。

  姫神山は通年で登山が楽しめる。冬期に登頂する愛好家も多い。

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