2005年 5月 16日 (月) 

       

■ 〈美術〉古代の風を運ぶ 三谷慎さんがブロンズレリーフ展

     
  「アテナのフクロウ」  
 
「アテナのフクロウ」
 
  三谷慎レリーフ展が18日まで、盛岡市菜園1丁目の川徳5階ギャラリーカワトクで開かれている。同会場では初めて。約40点のブロンズレリーフの近作が展示されている。

  ギリシャ神話や星座をモチーフにした作品がほとんど。色とりどりで彩色された木製の額は、イタリアの職人による手作り。作品と額の組み合わせが独特の世界を構築している。

  フクロウの羽毛など細かい部分まで繊細に描き出しているのが特長。

  「トロイの木馬・戦いのあと」は、木馬を背景に、誰もいなくなった建物に犬が1匹ぽつんとたたずむ姿を描いた作品。デフォルメを加えた動物の形と彩色していない画面が、古代の風を運んでくる。

  「アテナのフクロウ」は縦画面の中にまん丸い目のフクロウの姿を描いた作品。繊細な線でその羽毛の表情や古代の柱頭の模様を繊細に描き出した。

  「6星座」は、12の星座を2つに分けて6点ずつを一つのアクリル板に展示した作品。カニや魚などの生き物のほか、双子や乙女などの姿も生き生きと表現している。

  「申(さる)・L’ANNO DI SCIMMIA 2004」は、えとのさるを題材にした作品。座ってこちらを眺める親子のサルの姿を表現した作品は、銀とグリーンに染め分けられた額に配されている。

  「魚座ベラ」は横画面いっぱいに魚の姿を表現した作品。うろこやひれの1枚1枚まで丁寧に作り込んだ作品は、金色とグリーンに塗り分けられた額に飾られて絶妙な雰囲気を表している。

  1953年石川県生まれ。76年東京造形大学美術学科彫刻専攻卒業後、88年までイタリアに滞在。79年国立ローマ・アカデミー彫刻科ファッツィーニ教室卒業。個展、受賞多数。

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