2005年 5月 16日 (月)
■ 〈グラフ〉引退説も法話で払しょく 浄法寺町の天台寺で寂聴さん
6月10日の晋山式で新住職に就任する菅野澄順副住職と、あでやかな衣装姿で記念写真を撮る子供たち
浄法寺町の八葉山、天台寺(瀬戸内寂聴住職)で5日、春季例大祭がにぎやかに開催された。寂聴さんが住職に就任して以来20周年という記念の年。全国各地から1万人以上の観光客が訪れ、うわさの引退説を払しょくするユーモアあふれる法話に境内は爆笑の渦に包まれた。
同日は朝から青空法話にふさわしい五月晴れとなった。瀬戸内住職の法話は、午前11時と午後2時からの2回。午前8時すぎになると参拝客が、坂の石段を上がって本堂前の境内に陣取った。
同10時30分から梅田川太鼓を奉納。この4月から浄法寺小学校に統合された旧梅田川分校の小学生12人が見事なばちさばきを披露した。天台寺に尽力された同保存会の菅三郎会長らに感謝状が贈られた。
「住職を退任しても身体のきく間は青空法話を続けます」と法話の中で話す寂聴さん
本堂を周回する御神輿渡御と稚児行列、天台寺舞楽「還城楽」が奉納され、午後からは6月10日の晋山式で新住職に就任する菅野副住職(中尊寺の金色院担当執事長)の護摩供養が行われた。
法話で瀬戸内住職が「きょうは非常にいい天気で皆さんは本当にご縁のいい人たちです。2回の法話で1万人を超えました。わたしも5月12日で満83歳になります。来月から住職を譲っても身体のきく間は法話を続けに天台寺へ通うと思います」などと境内びっしりの参拝客に話した。
悩んでいる子の仕事に携わっている女性は「人間、一人ひとりの個性が違います。その子を愛して抱きしめて悩みを聞いてあげてください。子供は宝です」という寂聴さんのアドバイスに納得していた。
「わたしはきょうはきれいです。パックしました。顔を年の数ほどたたいてください」とのユーモアに境内は悩みも吹き飛ぶほどの爆笑だった。
遠野市から初めて訪れた菅原順子さん(50)と沙知さん(24)親子は「自分の心と身体の健康について教えられました。常日ごろ、わだかまりのない笑顔を忘れないようにしたいですね」と話していた。
参拝者が陣取った境内で天台寺舞楽保存会による「還城楽」の演舞
6月10日には瀬戸内寂聴住職の就任20周年記念、菅野澄順新住職(62)の晋山式が午前10時から天台寺で執り行われる。今後も寂聴さんの青空法話は続けられる。
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