2005年 5月 16日 (月) 

       

■ 岩手流の庭づくりを 野田坂さんのガーデニング便りが20号に

     
  花林舎ガーデニング便りが20号に。岩手の風土に合った庭造りを提案する野田坂伸也さん  
  花林舎ガーデニング便りが20号に。岩手の風土に合った庭造りを提案する野田坂伸也さん  
  滝沢村の造園家・野田坂伸也さん(64)が岩手の風土に根差した庭づくりのあり方を提案しようと発行している「花林舎(かりんしゃ)ガーデニング便り」(A4判8ページ)がこの春、創刊20号を迎えた。ガーデニングの基礎知識はもちろん、豊富な経験に基づいた造園レポートやエッセーなどが盛り込まれ、市販のハウ・ツー本とは一味違うユニークな内容が好評だ。

 野田坂さんは一戸町出身。東大、同大研究室を経て小岩井農牧で緑化部門の設計を担当。1986年に独立し滝沢村篠木に株式会社野田坂緑研究所を設立した。造園業のかたわら執筆や講演などでも活躍している。「便り」は2000年春に第1号を発行。以後、年4回のペースで発行を続け6年目を迎えた。

  便りにはポット栽培用の土の配合の仕方、植栽地盤の改良方法、季節の花にちなんだエッセーなど岩手の四季を体験した者でなければ分からない庭造りのヒントが散りばめられている。

  一貫して伝えてきたのは、中央から発信される一時のブームや既成の知識に惑わされない岩手の風土に根差した庭造り。「庭というのは持ち主によっても、その地質、環境によってもそれぞれ違う。あらかじめスタイルが決まっているものを押しつけるものではない。持ち主が眺めて安らぎ、いじって楽しいものでなければ」と話す。

  便り20号の企画記事は「妄想的汚水浄化生態園」。一見、難しそうな題名だが、ヘドロだらけの汚水を動植物の力で清澄な水に浄化する「生態園」を造るとしたら…とのテーマの下、動物や植物の汚水浄化能力を分かりやすく解説している。

  ほかに国際ソロプチミスト盛岡の30周年記念事業として行われた岩手公園内・中の橋寄り角地の造園レポート、シリーズで紹介している北国の宿根草、庭木などを掲載。盛岡駅の景観に関する辛口のエッセーもあり、作者の人柄がうかがえる。

  庭造りから発展した多彩な内容を楽しみにしている読者が多く、現在約500人が愛読している。「発行を始めた時の内容のレベルを維持したいと思い頑張ってきた。幸い、このまま、あと5年は書けそう。大勢の人に読んでもらえればうれしい」と野田坂さん。新緑がまぶしい季節を迎え、新たな意欲を燃やしている。

  花林舎ガーデニング便りの購読料は年間千円。問い合わせは野田坂緑研究所(電話686−2524)へ。

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