2005年 5月 17日 (火)
■ 〈美術〉「あるのに無い」 小野嵜拓哉さんが個展
N2スタジオで開催中の小野嵜拓哉さんの油彩、銅版画展
雫石町源大堂のギャラリー「N2スタジオ繁殖する静物」で、小野嵜拓哉さん(花巻市在住)の油彩、銅版展「素描 霧の日」が開かれている。200号のキャンバスの白い画面を黄色い線で埋め尽くす油彩は「この作品によって『在る』ことと『無い』こととの中間を表現している」と小野嵜さん。6月5日まで。
倉庫風のギャラリーの壁に、大小さまざまな油彩7点と銅版画1点の計8点が展示されている。油彩は、キャンバスに筆や指を使って線で埋めていく。
銅版画は1メートル×73センチの和紙に細長いだ円形があり、その中にデフォルメされたような、幾何学的な模様が細かくびっしりと敷き詰められている。だいだい、黄、緑のグラデーションが施されている。
小野嵜さんは油彩について「白い画面に黄色の線を描くと、白と黄色が互いに打ち消し合い、ちかちかして境界もあいまいになる。描いたのにまるで何も描いていないようにも見える。その『在るのに、無い』黄色い線によって白い画面をびっしり埋め尽くす。すると線で埋め尽くされているのに、まるで何も描かれていないような画面が生まれる」と説明する。
75年、花巻市生まれ。98年、明星大学卒。同〜00年まで三戸町立現代版画研究所助手。同年県美術選奨。
N2スタジオは火曜日を除く、午後0時半から同7時まで。電話019−692−0948
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