2005年 6月 2日 (木) 

       

■ 付け替え県道のトンネル貫通 県営簗川ダム建設工事

 主要地方道盛岡大迫東和線で整備が進められているトンネルの貫通式が5月27日午前、盛岡市根田茂地内の現地で行われた。県営簗川ダム建設により付け替えられる延長約5・5キロの「簗川工区」内に設けられるもので、貫通を祝うとともに今後の工事の安全を祈願した。
 
  貫通式には、盛岡地方振興局の長澤忠雄局長や浅沼英美土木部長、豊島和美簗川ダム建設事務所長、盛岡労働基準監督署の吉田征男署長のほか、築造工事の施工を担当している西松建設・小原建設・宮城建設特定JVの関係者らが出席。豊島簗川ダム建設事務所長が発破のスイッチを押すと、坑内にごう音が響き無事貫通。安全確認の後、長澤局長らが貫通点で握手を交わした。

  長澤局長は「豊かな自然環境が残る場所のため、環境面への配慮が必要となるなど難しい工事だったと思うが、ここまで無事故で工事が進められてきた。昨年6月には、クマタカの幼鳥が無事巣立つ姿も確認された。今後も安全に留意され、無事故で完成させてほしい」とあいさつ。施工者を代表して西松建設の武田利興東北支店長が「これを一つの節目とし、最後まで無事故・無災害で地域の方々にも喜んでいただける仕事で工事を完成させたい」と決意を述べた。

  同トンネルは、簗川ダム建設事業に伴う付け替え区間内に設けられるもので、03年10月に築造工事に着手。延長は1466メートルで、内空断面は49・451平方メートル。NATM工法で掘り進め、貫通した。

  自然豊かな地域で、周囲にはクマタカの営巣地も確認されていることから、騒音・振動を抑えるため防音壁を設置しているほか、振動の少ない掘削方法を採用。また夜間照明の上空への拡散を防止するため、遮光壁やフード付き照明を採用するなど、環境への配慮を最優先に工事が進められている。

  施工面では、全国では2例目となる「バルーン養生」を採用。コンクリート表面をバルーン(風船)で覆い、覆工コンクリートの湿潤状態を保つもので、打設後のクラックの発生が抑制される。さらにトータル管理システムを整備。坑内状況の監視を、カメラにより事務所で行うことが可能となった。

  トンネル内には、マスクを取り外して休憩できるクリーンルームを設置するなど、快適職場づくりにも力を入れている。

  トンネル貫通により今後、作業は覆工コンクリートの完成や坑門の整備、それに側溝などの排水路整備などが中心となる。完成は、来年4月中旬の予定となっている。

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