2005年 6月 2日 (木) 

       

■ 農家に学べ 玉山中学校の全校生徒が実習

 
     
  石川始さんの牛舎で酪農体験をした玉山中学校の生徒たち  
 
石川始さんの牛舎で酪農体験をした玉山中学校の生徒たち
 
  玉山村日戸の村立玉山中学校(工藤邦雄校長、生徒41人)の全校生徒は1、2日の両日、学区内の農家で農業体験学習をしている。ほとんどの生徒が農家だが、機械化などで仕事を手伝う機会は多くないという。農業の苦労や楽しさを体感し、理解を深めている。
 
  生徒は希望した稲作、畑作、酪農に分かれ、各農家で農作業に挑戦。同村玉山字山谷の酪農家石川始さん(48)の家では1〜3年生の男女7人が参加。男子は搾乳の補助や餌やり、女子はミルカーの洗浄など酪農家の1日を体験した。

  石川さんは搾乳用43頭を含む計65頭を飼育。妻の由紀子さん(45)と二人で経営している。

  生徒は重いトロッコや一輪車に餌や牧草を積んで牛に与えたり、搾乳機械にこびりついたふんを落とす作業をした。石川さんの息子の大輔君(3年)が作業を指導した。

  前川憲君(1年)は「初めて酪農体験をした。牛が近付いてきても怖くなかったけど、餌や牧草を運ぶのは重かった」と慣れない作業に汗を流した。

  堀江美来さん(2年)は「搾乳機械の洗浄で牛のふんを落とした。ミルクをあげるとき、大人の牛のおしっこがはねてきて驚いた」、遠藤温子さん(同)は「牛にミルクをあげるのが楽しかった」と感想。二人とも「搾乳の補助をしたい」と意欲的だった。

  酪農は生きている牛が相手。搾乳、ミルクを出すよう個体能力を上げる管理、牧草の生産、作業機械の維持補修、排せつ物のたい肥化など作業は多岐に渡る。経営規模を拡大しなくては専業で収益を上げるのは難しい。

  大輔君は「忙しいときに手伝うよう言われている。親を見て一番思うのは大変だということ。朝6時から夜も12時ぐらいまで働く。でも酪農の楽しさ、牛が好きなことも分かる」と話していた。

  石川さんは「2日目には生徒も仕事に慣れ、作業も飲み込みが早く生き生きしている。酪農に限らず農作業は体の動かし方が共通している。最初は30分で疲れても長くやれば半日仕事しても平気な顔になる。農業の楽しさも知ってもらいたい」と担い手候補に期待した。


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