2005年 6月 2日 (木) 

       

■ 〈風まかせ〉111 佐々木康宏 さくら散る

 
     
   
     
  「さくら」は散ってしまった。今年3月のダイヤ改正で東京〜長崎を運転していた寝台特急「さくら」は廃止された。写真は編成後部で客車にはテールマークが掲出されていた。
 
  紺の地に桜の花を数輪あしらい、さくらの文字は黄色で、ブルーの車体と相まってきれいな配色であった。最後にひと花咲かせた。廃止直前にA寝台個室が連結されたのである。改正後も残る「富士」、「はやぶさ」用編成の改正に伴う車両運用移り変わりのためであった。

  「さくら」の客車は14系と呼ばれ、冷房などサービス用に使用する発電セットを編成内に分散配置して、途中駅で編成を分割しやすい。寝台幅を従来の20系の52センチから583系上、中段と同じ70センチに広げた。1972年から定期寝台特急に使用、「さくら」はその第一陣であった。14系は盛岡〜上野「北星」、青森〜上野「ゆうづる」にも使われた車両である。 (佐々木康宏)


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