2005年 6月 3日 (金) 

       

■ 原敬のはさみに十字架 記念館の木村館長が発見

 
     
  柄に十字架が見られる原遺品のはさみ  
 
柄に十字架が見られる原遺品のはさみ
 
  盛岡市本宮の本宮小学校(小沢一昭校長、児童830人)で1日、原敬と新渡戸稲造を学ぶ出前講座があった。講師を務めた原敬記念館の木村幸治館長と先人記念館の吉丸蓉子館長は、市出身の先人の偉業をたたえるとともに先人顕彰の継続を訴えた。参加した5年生136人は、先人の偉業に感心した様子で聞き入っていた。
 
  出前講座は、盛岡市出身で総理大臣を務めた原敬(1856〜1918年)の生誕150年と同市出身の新渡戸稲造(1862〜1933年)の最期の地であるカナダ・ビクトリア市との姉妹都市提携20周年を受けて企画された。講座は、年内に市内の小中など数カ所で実施する予定で、原敬の生家に近い同校が1回目の開催校に選ばれた。

  吉丸館長は「新渡戸が肖像になっている旧5千円札には、太平洋を真ん中にした世界地図が描かれている。これは、新渡戸が『われ太平洋の橋とならん』と言い、国際連盟事務次長として世界平和のために身も心もささげたことに由来する」と先人を紹介。著書「武士道」を「仁愛こそが最高の道徳として、日本人の心を書いた名著。30カ国語に訳されて、世界中で読まれている」と説明した。

  木村館長は「武士の子として生まれた原は、薩長から白河以北一山百文と侮辱されたことをバネに内閣総理大臣にまで登り詰めた」と話し、教育、インフラ基盤の整備に尽力した原の業績を紹介。1921年に暗殺された原の死にざまをシルクハットをかぶりながら熱演する場面もあり、会場をわかせていた。

  最後に木村館長は、はさみの柄の部分が十字架になっている原の遺品を披露し「原は、クリスチャンであった。原の政治が博愛の精神に満ちていたのは、キリスト教の洗礼を受けた影響が大きい」と人間、原敬の一端に迫った。

  原と同じ2月9日生まれと知った田沢史子さん(10)は「転校してきたばかりで分からないことだらけだったけど、どういう人なのかを知ることができた。2月9日には原敬記念館で一緒に誕生日を祝いたい」と話していた。


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