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「イーハトーブ風景地・鞍掛山の花」 |
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盛岡市三ツ割の工藤宏さんの写真集「イーハトーブ風景地・鞍掛山の花」がこのほど、熊谷印刷出版部から発刊された。A5判、111ページ。監修は岩手植物の会会長の猪苗代正憲さん。高さ897メートルの山に咲く約200種類の花の写真を、開花時期とコースの説明を付けて掲載している。
雪解けが進み、春の光が差し込む4月、同山で一番最初に顔を出すのがキクザキイチゲという。白と紫のかれんな花に追い付こうと、シュンランやカタクリ、キジムシロなどが続き、山全体が初夏の空気に包まれていく。
5月初旬から咲き始めるのはアケボノスミレやミヤマエンレイソウなど。6月初旬から中旬には工藤さんが「小さいので気をつけて」と呼び掛けるヒメハギや「雨が降ると2〜3日で花びらが散る」というヤマシャクヤクが山を彩る。
7月初旬。いよいよ気温が上がってくるとイチヤクソウやメマツヨイグサ、オオウバユリなどが咲き競う。8月になるとオオハンゴンソウやヤブカンゾウ、かわいらいしいウメバチソウなども花を付ける。
9月から10月初旬まではリンドウやミゾソバが目を楽しませるが、徐々に秋の気配が迫る。フユノハナワラビは、同山で最後に咲く花。春先から目を楽しませてくれた花の季節は終わりを迎え、山はいよいよ厳しい冬への備えに入る。
工藤さんが、同山の花の撮影に取り組むきっかけになったのは2002年。「健康のために」と登っていた山で、突然「不思議な形の赤い花」ナンバンギセルに目が止まった。それ以来、自身にとって同山は「花詣の山」となり、週に2日はカメラを担いで登るようになったという。
この2年の間にも、盗掘により自生の数が少なくなった花がある。「山に咲く山野草は山の財産です。大事にしていきたいものだと思います」というメッセージを込めている。
定価は1500円。問い合わせは熊谷印刷出版部(電話番号は019−653−4151)まで。 |