2005年 6月 4日 (土) 

       

■ 〈経済〉あさ開が12回連続で金賞を受賞 全国新酒鑑評会で

        
     
  12回連続金賞受賞の推進役の藤尾正彦常務  
 
12回連続金賞受賞の推進役の藤尾正彦常務
 
                                                            盛岡市大慈寺町のあさ開(村井良隆社長)は、04年酒造年度(04年7月〜05年6月)の全国新酒鑑評会で金賞を受賞した。連続金賞受賞記録12回の偉業を達成。杜氏の藤尾正彦常務(61)は「12回連続記録は全国の酒造メーカー1500社の中で当社だけ。12人のチームで頑張ってきた。大変な6カ月だった。大変うれしい。今後もよりおいしい酒を提供し続けたい」と喜びをかみしめている。

 全国新酒鑑評会は101年の歴史を持つ酒類総合研究所(高橋利郎理事長)の主催。清酒の製造技術と品質向上を目的に1911年に第1回を開催しており、以来今回で93回目。香り、味の特性などに関する官能評価を審査基準としている。

  出品は仕込み酒蔵1カ所につき1点。あさ開の仕込み酒蔵は昭和旭蔵1カ所だけのため出品は大吟醸1点。5、6カ所の蔵を抱える大手メーカーは蔵の数だけ出品できる。

  今年度の出品数は1019点(前年度1065点)。うち金賞は257点(同286点)。12回連続はあさ開1社だけ。大手酒造メーカーの多くが軒並み金賞を逃した。

  金賞受賞のあさ開の酒は酒造好適米「山田錦」で仕込んだ大吟醸酒。華やかな香りと芳醇(ほうじゅん)で奥深い含み香りが調和しており、辛口でそう快感のある酒。精米歩合は麹(こうじ)40%、掛米35%。アルコール度数17度以上18度未満。20日以降に「金賞受賞酒」として720ミリリットル、5千円(税抜き)で4千本発売する。

  連続金賞記録を樹立したあさ開だが、17年ほど前は仙台国税局主催の鑑評会でも落選することがあった。藤尾常務は「遅いスタートだったが吟醸酒研究会を立ち上げたり、県農業試験場が中心になり酒造好適米への取り組みも始まった。当社では今後、吟醸造が主流になると見通し、酒造りの原点に戻り力を入れてきた」「酒の品質は麹で決まる。1本のもろみを仕込むために4回麹をつくらなければならない。精米から仕込みまで6カ月かかる。不眠不休の仕事が多い。毎回全神経を使う」と語る。

  地道な努力を重ね金賞受賞を更新している。下旬にはカナダに出張の藤尾常務。「金賞を受賞し、その酒を待ち望んでいる客から予約が入ると一遍に疲れもとれる。商品が市場に出るのは20日ころ。まだ箱だけで商品はできていない。それでも既に首都圏の大手デパートや楽天市場からも予約が入っている。うれしい限り。これからは追われる立場だがまた頑張りたい」と話していた。

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