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ヨシダヨシノリさんのコラージュ作品の部分 |
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玉山村のヨシダヨシノリさんの個展は11日まで、盛岡市上ノ橋町のギャラリー彩園子で開かれている。およそ4年ぶりの個展。鏡面を主体に蛇腹形状にしたコラージュ4点を発表している。切り抜いたグラビアを張り付け「虚像をもう一度虚像にしてみた」とヨシダさんは話す。
既製の素材を使いコラージュ作品に取り組んできた。素材の一つである切り抜きのヌード写真が直接見える表現をしてきたが、今作では「少し隠して拡散させてみよう」と試みた。
作品はいずれも平面にすれば帯状となる面を蛇腹にして展示している。表面に鏡面となるカッティングシートとグラビアの切り抜きと千代紙を張って構成した面を交互に展開した作品は、見る角度によって像が劇的に変化する。像のゆがみが生まれるだけでなく、元の像をとどめないような場合も、水槽の向こう側を見るようであったりもする。
別な作品は表面を千代紙だけで仕上げた面と鏡面を交互に展開。しかし、突起部分の面は少し離れ、中をうかがわせる。裏側にはグラビアを張り合わせている。もう一つは表面を白の無地で統一。手で引き裂いたように穴を開ける。グラビアを張り合わせた裏側が内側に平面状態で置いた鏡面を通じて見える。
写真に表れた像が既に虚像。鏡面によって新たな虚像を作った。鏡面には見る人自身の像が映し出される。写真と自身が同じ面に共存し、作品の一部となる。「見ているようで本当は見ていないことが随分ある」と話し、見ることの不確かさを提示する。
素材のヌードグラビアを「圧倒的に見せてきた」ヨシダさん。しかし「見せるものから見せないものに移行する状態なのかもしれない」と今展の作品を通じて実感。「控えめになってきている。欲望も控えめになり、むき出しの時代は終わったのかも。より静かな時代になってきたのではないか」という時代認識と重なり合う。
蛇腹にすることで帯として掲示するだけでなく、アーチ状に曲線化を図ることが今展でできた。虚像の虚像をより推し進める確信が芽生えた。蛇腹の持つ可能性も感じているという。
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