「あさかぜ」は風とともに去りぬ。今年3月改正で廃止された。「あさかぜ」は寝台特急の元祖として1956年東京〜博多に運転開始し、東京と北九州を利用しやすい時間で結ぶため、大阪を深夜に通過する当時としては画期的なダイヤが組まれた。しかし車両は戦前製から当時の新鋭車両まで各種寄せ集めであった。
面目を一新したのは1958年。固定編成方式を取り入れた20系客車が投入された。それまでの客車は1両単位でどんな形式とでも編成を組んだ。20系は同一系列でのみ編成を組む。これが固定編成方式。編成端には電源車があり、固定窓で全車冷暖房完備、個室寝台もあり食堂車は電気レンジ。当時の生活水準の上をいく設備を誇ったので「動くホテル」と呼ばれた。
車体は濃い青にクリーム色の細帯を3本まわし、この車体色からやがて寝台特急をブルートレインと呼ぶようになる。(佐々木康宏)
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