2005年 6月 11日 (土) 

       

■ 津志田の旧市場跡地をユニバースが取得 来秋出店目指す

 盛岡市が一般競争入札による売却を公示していた同市津志田の旧盛岡中央卸売市場跡地1区画(3万5690平方メートル)の入札が10日、行われ、青森県八戸市に本社があるスーパーマーケットチェーンのユニバース(三浦紘一社長)が19億4143万円で落札した。大型区画の売却が決まったことで、足踏み状態が続いていた市場跡地整備が、ようやく具体化する。津志田地区周辺は大型小売店が立ち並ぶ激戦地。小売店同士の競争が激しさを増すのは必至の情勢。周辺のまちづくりについては市と事業者、地域の間でなお、議論が続きそうだ。

 今回、売却が決まったのは都南バスターミナル北側にある旧市場の中心部分。入札にはユニバース1社が参加し、市が公示した入札予定価格19億4142万円とほぼ同額で落札した。市との正式な契約はまだ行われていないが、小売物販を中心とした複合型店舗を建設する計画が示されている。

  同社によると、核店舗は食品を中心としたスーパーショッピングセンターで、4500坪内外の売り場面積を想定。ドラッグなど他の小売店も組み合わせた複合型店舗を計画し、来年秋のオープンを目指す。商圏は盛岡南部と矢巾町、紫波町の約8200世帯を視野に入れる。あくまで現段階での計画で、売り場面積や開店時期については流動的という。

  同社の長沼昇広報担当次長は「以前から盛岡への出店拡大を希望しており、立地も好条件」と進出を決定した理由を説明。周辺のまちづくりとの兼ね合いなどについては「市との具体的な話し合いはこれから」と述べた。

  同社は青森、岩手、秋田に36店舗(店舗名ファル4店舗を含む)を展開。うち13店舗が売り場面積2000平方メートル以上で年間売上高が25億円以上の大規模スーパーマーケット(04年10月現在)。03年9月には民事再生法による再生を目指していた地元スーパーのファルを完全子会社化し、既存店の整理やユニバース色を前面に出したリニューアルオープンも進めてきた。現在、盛岡地区にはサンタウン松園店、巣子店、西根店のほか、ファル上田店、ファル茶畑店、ファル滝沢ニュータウン店があり、津志田の店舗が7店舗目となる。

  同区画は、市が昨年10月から一般競争入札、随意契約による売却を試みていたがいずれも不調に終わり、今年度に入って売却価格を値下げした上で再度、一般競争入札を公示していた。今回の売却益で残る区画を売却するために必要な道路や上下水道の整備、ほかの区画に立地する市場建物の取り壊しなどを実施する。今回、売却が決まった区画の整備の状況などを勘案した上で、南側の商業業務系の土地2区画(合計約1万6100平方メートル)の売却に着手したい考えでいる。

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