■ 人材育成へ職業観養う 児童生徒にマーケティング戦略の立案体験を
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企業戦略体験型職業観創生プロジェクトを立ち上げるNPO法人未来図書館の久保均理事長(左から2番目)とスタッフら
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盛岡市清水町のNPO法人未来図書館(久保均理事長)は7月から、イーハトーブ・ルネッサンス企業戦略体験型職業観創生プロジェクトを立ち上げる。県内の小学校、高校を対象に、CM制作とマーケティング戦略立案を体験させるユニークな試み。学校時代から仕事への関心やビジネススキルなどケーススタディーを通して習得させ、岩手を担う次世代の人材を育成する。
同プロジェクトは「05年度地域自律・民間活用キャリア教育プロジェクト」(経済産業省管轄)に選定された。全国から81件の応募があり、審査の結果25件が選定。東北では同プロジェクトを含め3件が選ばれた。1件の助成金は上限1300万円。
同プロジェクトでは児童生徒の職業観の醸成を図り、マーケティングを通して将来、企業人、社会人としてどのような活動をし、どういう視点でものを考えるべきかなどを重視し、早期にビジネス感覚を養成する。
企業社会と教育界を連携させることで、キャリア教育の実施環境を整備し、指導者の育成やデータベースの構築も図る。
具体的には小学生を対象にしたCM制作体験と高校生対象のマーケティング戦略立案体験を実施する。CM制作体験では事前学習で職業の意義や役割を理解後、マーケティングの考え方を基に、県内の企業や商品について学ぶ。その後、生活者に効果的にアピールする視点でCM制作に取り組む。総合的時間を活用、県立大学や地域のNPO、企業などと協力して推進する。
高校生を対象のマーケティング戦略立案体験は、理論に基づき、企業の戦略決定の方法や市場の考え方を学ぶ内容。実際に県内企業をモデルにし、その企業がとるべき戦略についてまとめる中で、ビジネスの現場で活用されるマーケティング手法を駆使し、ビジネス感覚を体得する。
高校の授業の一環として実施、県内企業、大学等研究機関、エリアジョブコーディネーターらと協力して進める。
いずれも8月下旬の2学期から開始し06年3月までにはCM制作もマーケティング戦略立案も完成させる計画。久保理事長(52)は「岩手のビジネスでは人材面が弱い。学校時代から仕事に関心と意欲を持ち、社会人として必要な能力などを理解することで、ビジネスに求められる人材の育成につながるはず。県内の企業や商品を取り上げ、具体的で分かりやすいマーケティング活動を行う。結果は対象企業に知らせる。今回の事業を通じて児童・生徒の育成と合わせて指導者の育成も」とプロジェクトの意義について話す。
対象となる学校や指導者の選定はこれから。「4校ほどを選定する予定。マーケティングの指導者は県内からと考えているが、いなければ県外からも。いずれ経済産業省では3年後をめどに各プロジェクトが自立することを目指している。当NPOも3年後までに人材育成とノウハウの蓄積を行い、本来のNPOとして自立した活動をしたい」と話す。
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