2005年 6月 11日 (土) 

       

■ 〈美術〉あの街はブルーだった 川村勇さんが個展

     
  「あの街はブルーだった」  
 
「あの街はブルーだった」
 
  盛岡市在住の川村勇さんの近作油絵展が13日まで、同市中ノ橋通1丁目の中三盛岡店5階ギャラリーで開かれている。ポルトガルとインドを題材にした作品を中心に23点が展示されている。

  「あの街はブルーだった」はポルトガルの田舎町を描いた作品。満月が輝く天空の下、街を上下に分ける1本の道を、家路へと急ぐ人々の姿。全体がブルーに沈み込んでいくような色彩の中、人々の衣服の鮮やかな色合いは、夢と現実との境界のように画面を彩っている。

  これまでアジアやヨーロッパへの外遊は16回を数える。現地には長期間滞在して、現地の人と同じものを食べ、交流を深める。「その土地の風土を知らないと仕事ができない」と思う。

  湯田町川尻出身の川村さん。今展には、ダムに沈む前の1959年ぐらいの風景を描いた「ふるさと川尻」も出展。当時のデッサンと頭の中の思い出を基に制作した。

  「古里を忘れる人は、苦労の絶えない人」と思う。遠く離れた外国から日本を見て、初めてそのありがたみがわかる。自身をはぐくんだ自然の情景と、親や兄弟との思い出。温かい古里への思いを常に持ちながら制作を続けている。1927年生まれ。日展で入選2回、受賞4回。

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