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休耕田で育てたカシス畑に立つ峰崎さん夫妻
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ジャム、ゼリー、ジュース、シロップ。紫紺色の果肉からは、強い酸味と甘い芳香が特徴のカシス加工品が生み出される。盛岡市黒川の峰崎勇一さん(57)、友子さん(53)夫妻は、市内で唯一のカシス栽培農家。栽培を始めて3年。今夏、初めて本格的な収穫を迎える。友子さんのジャム好きが高じて始めたカシス栽培だったが、今や夫婦はカシスの魅力にぞっこん。「カシスを使った新たな特産品を作れないか」と意欲を燃やしている。
一般に知られている「カシス」の呼び名は、実はフランス語。和名ではクロフサスグリと言い、コキノシタ科スグリ属フサスグリ亜種の落葉低木だ。原産地はヨーロッパで、日本へは明治期に導入された。冷涼な気候を好むため、国内では北海道、東北地方で栽培されているが、本県の栽培農家は数件にとどまっている。
峰崎さんは、リンゴ、ナシなどを栽培する果樹農家。10年ほど前から休耕田を利用してブルーベリーなど、小果樹の栽培を始めた。「これからは、水田よりも小果樹の時代。中でもカシスの可能性は大きい」。
休耕田でのカシス栽培は、苦労の連続だった。長年、水田だった土地は排水が悪く、よく水がたまったからだ。試行錯誤を繰り返した末、栽培を始めた年に5キロだった収穫量は、2年目には70キロ、3年目の今年は200キロ以上の収穫を見込めるまでになった。
自らを「ジャムおばさん」と称する友子さんは、農作業の合間にパンやヨーグルトに手づくりジャムをかけて楽しんでいる。カシスジャムを「鮮やかなワインレッドに食欲をそそる香り。一番人気もうなづける」とカシスの魅力を語る。
カシスは、ストロベリー、ブルーベリーなどのベリー類の中でもビタミン、ミネラルを抱負に含むことでも有名だ。「日本のカシスは、冷凍物ばかり。新鮮なカシスを使って、特産品を作りたい」と友子さん。
約400本の低木が並ぶ20アールのカシス畑は、まだ緑色のカシスの実がついている。今月下旬から紫紺色に色づきはじめ、7月上旬には収穫が始まる。
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