2005年 6月 17日 (金)
■ 〈美術〉村上文則さんが個展
村上文則さんと「湯田町の晩秋渓谷」(第58回創造美術展マイメリ賞受賞作品)
滝沢村在住の村上文則さん(63)の第4回絵画展が18日まで、盛岡市中ノ橋通1丁目のギャラリーおでってで開かれている。風景や花などを描いた油彩やスケッチなど約30点を出展している。
風景は県内を描いたものが中心。夏は緑が深くなり色彩的に貧弱になるため「釣りに専念する」というが、それ以外は現場でキャンバスに向かう。
写真を撮影しても、後で見ると平凡でがっかりする。「本当はこんなものじゃなかったはず」と思う。その風景に対峙(たいじ)したときに、肌で感じた勢いや臨場感を込めて表現している。
20代から油彩を始め、定年退職した4年前に「第2の人生を絵画で」と本格的に制作を開始。それから毎年個展を開催してきた。個展を見に来た人から中央展への出展を勧められ、昨年から創造美術展への挑戦を開始。初めて出品した2点とも入選し、今年も2点が入賞と入選を果たした。
今年マイメリ賞を受賞した「湯田町の晩秋渓谷」(F50号)は落ち着いた色合いで、厳しい冬へ向かう山間の風景を表した作品。昨年の10月後半から約2カ月をかけて完成させた。
紅葉の盛りではなく、終わった直後の落葉した静かな山が好きという村上さん。「心が落ち着く」という風景を柔らかい筆致で切り取った。
「日本の風景はヨーロッパなどに比べ、光も地形も優しい」と思う。四季折々、多彩な表情を見せる自然の情景を、画面の中に丁寧に描き出している。
午前10時から午後6時(最終日は同3時)まで。
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