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菅木志雄さんのインスタレーション作品(ギャラリー彩園子U) |
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現代作家の菅木志雄さんの個展が2日まで、盛岡市上ノ橋町のギャラリー彩園子で開かれている。TとUでそれぞれ、会場全体を使ったインスタレーション作品が展示されている。
同市本宮の県立美術館で、このほど取り組んだ公開制作では「揺らぐ体空」として、3点のインスタレーション作品を仕上げた。「事物の不確かさを表現する」という、同じ流れの中、今回の2点の作品では特に「ものがどう変化するか」という部分からアプローチをしている。
会場Tには削られた角材2本と、数本組み合わせたものが立てられ、削られた木の断片がそれらを円で囲んだり、各所にまとめて配されている。
「最初は木が主役だが、次はその断片になる」というように、会場に入ってまず目に入るのは立っている角材だが、視線は徐々に床面に配された断片に移っていく。
立方体の角材を削り、減らしていったとき、その断片が捨てられることがおかしいと思う。制作の途中で出た断片を、残らず作品として使うことで「木が削られてこうなった」という変化のプロセスを表現。
「ものの様態の変化が別の構造性、形に移行した」ということを表しながら「形だけでなく質感も、現実感も変わっていく」ことも盛り込んでいる。
会場Uの作品はカラー鉄板を使用。白と黒の板を交互に円を描くように配置。鉄板の各所を切り抜いて、円の中央を指すように立ち上げた。対面する2面の壁には細長い鉄板を配し、カラー鉄板と接合させた。
交互に配された鉄板は「思考の断絶」を表す。続いている思考をわざと遮断するような感覚に、見る側は引っ掛かりを感じる。感覚と視野の関連を物的に表している。
壁面に接する板は、会場の内側と、外側を表す壁との間にある限界性を示す。両側にある空気の質感の違い。「表に出たいという思いと、外側の限界、意識の限界を表現している」という。
菅さんは「信じている意識や習慣性、言葉の持つものを取り払ったとき、ものはどうなっているのか。そういうレベルとしてのものを考えたい」と話していた。
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