「和田三造木版画展〜懐かしき昭和への誘(いざな)い」は3日まで、盛岡市上田公民館で開かれている。旧盛岡橋本美術館コレクションシリーズとして昨年7月、市民文化ホールで開催し、好評を博したことから他会場で開催することになった。15〜17日は同市都南図書館で開かれる。
和田(1883〜67)は兵庫県生まれ。黒田清輝に師事し東京美術学校では洋画を学んだ。58年に文化功労者となっている。今展で展示されているのは昭和初期の職人の姿を描いた木版画「昭和職業絵盡(えづくし)」の作品で、29×38センチの44点。多色刷りの木版画からは、当時の風俗が伝わってくる。
もはやほとんど見なくなったもの、機械化で職人と呼ばれる存在がなくなったもの、時代とともに変化しスタイルの変わったものなど、取り上げられているのは時代を感じさせる。懐かしさと現代の職業とを重ね合わせて時間の経過を実感する。制作は39〜41年と戦前になるが、働く女性も描かれている。
鑑賞した市内の女性は「幼いころに見ていたかもしれないが、今はもうなくなって懐かしいと思って見た。版自体もとても良い」と話していた。
上田公民館では午前10時〜午後5時。 |