2005年 7月 4日 (月)
■ 俳句と書が融合 草花一泉さんと小笠原芳清さんが俳書集「手毬歌」
第5句集となる「手毬唄」は俳書集となった草花一泉さん
盛岡市本宮1丁目の俳人、草花一泉(佐藤博)さんの俳句と同材木町の喫茶ぼっち亭店主、小笠原芳清(せつ子)さんの書による俳書集「手毬唄(てまりうた)」が発刊された。小笠原さんの書は多色で描く絵のような書。草花さん自選の100首を小笠原さんが柔らかな筆致で書いたもので、絵本や写真集を開くような感覚で俳句の世界に親しむことができる。
草花さんにとって第5句集。1988年に出した「寒椿」は俳画集だったが、俳書集は初めて。しかし、小笠原さんの書く色文字の書は、俳画集と通じるものがある。
草花さんは「小笠原さんの色文字を見て感動した」と話す。「俳句に気軽に親しんでもらいたい。そのためにはどうしたらいいかと模索していた」草花さんには一も二もなかった。構想を小笠原さんに話し、快諾を得て俳画集作りが始まった。これまでに発表した句も含め自分の好きな100句を選定。最初の打ち合わせの段階を経たあとは自分の手を離れたからと、小笠原さんの表現力に任せた。
それでも、小笠原さんは以前に自分の好きな句を書いたときとは違い苦労を重ねた。草花さんに何度となく尋ね、句のイメージを自分の中で固めて書き上げた。100句ははがき大の紙面に書かれ、書き上げるまでに3カ月を要した。
「ひらがなが多く交じっているのはやりやすいが、漢字の多いのは難しく、書けなくて書けなくて大変だったが頑張った。でも楽しませてもらった」と振り返る。句のイメージはもちろん、1ページに1句掲載する左右のページのバランスも考慮したという。
作品は背景に漢字1文字を書き、その上から句を書くのが一つのパターン。例えば「あでやかにつつじの咲くや中尊寺」は赤系を主体とした夢という文字の上に黒墨で句が書かれている。あるいは句の文字をいろいろな色に変化させながら書くのも一つの形となっている。「恋育つ草笛馬柵に寄りてふく」は笛や馬、寄という文字が象形文字を再認識させる絵画的な書体となっている。
出来上がった1冊に草花さんは「毎日、楽しんで見ている。お互いにやって良かった」と話す。小笠原さんも「良い勉強をさせてもらい感謝している。今まで使わなかった漢字も書き、幅を広げることができた」と話している。
草花さんは「俳句が嫌いでも絵文字を通じて好きになってもらったり、俳句を好きな人には文字の美しさや書き方を知ることになるのではないか」と、期待を込めている。
「手毬唄」は希望者に2000円で頒布。希望者は草花さん(電話636−3252)へ。ぼっち亭(同652−7332)でも置いている。店では出版記念展を7月7〜31日に開催する。
草花さんは1939年、花泉町生まれ。50年から俳句を始めた。寒雷、樹氷などの同人。小笠原さんは48年、盛岡市生まれ。小学4年から書道を始める。97年から色文字を使い始める。
本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:
hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします
トップへ